ウクライナ危機巡る2回目のシャトル外交状況を説明 中国外交部

ウクライナ危機巡る2回目のシャトル外交状況を説明 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月13日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は12日の記者会見で、李輝(り・き)中国政府ユーラシア事務特別代表によるウクライナ危機の政治的解決に向けた2回目のシャトル外交の状況について説明を求められ、次のように述べた。

 李氏は3月2日から12日までロシア、欧州連合(EU)本部、ポーランド、ウクライナ、ドイツ、フランスを歴訪し、ウクライナ危機の政治的解決について関係各方面と会談し、踏み込んだ意見交換を行い、シャトル仲介、情報発信を行った。各方面は李氏の訪問を非常に重視し、中国の和平交渉を促す努力を称賛した。

 ウクライナ危機は全面的なエスカレートから2年余りが過ぎた。この2年余り、中国は一貫して客観的かつ公正な立場を堅持し、停戦のために合意を形成し、和平交渉への道筋をつけ、橋渡しをしてきた。

 現在も戦闘が延々と続き、情勢は激化と外部への波及リスクに直面しており、最も差し迫って必要なことは平和の回復である。中国は関係各方面が政治的意思を示し、情勢の沈静化を図り、早期停戦を実現して、バランスの取れた、有効かつ持続可能な欧州安全保障の枠組みを築くため共に努力することを心から希望する。中国は引き続き和平交渉促進を堅持し、ウクライナ危機の政治的解決を後押しするため建設的役割を果たしていく。

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