ロボットで省力化アピール 佐賀市の五誠機械産業が展示会

2本のアームを動かし絵付けするロボットなどが展示された=佐賀市の五誠産業特設会場

 工作機械やロボットシステムなどを販売する五誠機械産業(佐賀市、川島晃会長)が8、9の両日、ものづくりをサポートする機器の展示会を開いた。約100社が出展し、性能などをアピールした。

 会場で注目を集めたのは、2本のアームが付いた双腕ロボットで、片方が器を持ち、もう一方が筆を動かして絵付けをする。現場では、人への負担が大きい機械の組み立てなどに活用されている。

 工場、物流倉庫での人や物の動きを把握するシステムは、作業の効率化につなげることができる。重量物を持ち上げ、移動させる際に重量を支え作業負荷を軽減させるバランサーは、女性や高齢者でも作業することが可能になるという。

 五誠機械産業では、ものづくり現場の省力化のため、ロボットや付帯設備を提供し、そのシステムを構築するシステムインテグレーションも手がけている。川島会長は「人口が減る中、産業を維持するならば、中小企業もロボット化が必須。県内の企業でも導入する余地は多い」と話す。(福本真理)

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