40代を迎えるタイミングで脱毛をしたという話を聞きます。生涯コスパがいいと言っていたのですがどういうことですか?

脱毛に興味がある男性は多いが、値段がネック

株式会社SEEC(東京都渋谷区)が運営する総合美容メディア「ミツケル」が、2023年04月に脱毛未経験の男性100人を対象として行ったアンケート調査によると、脱毛に興味・関心がある人の割合が8割を超える結果となっています。

「脱毛をはじめたいと思った理由は?」という問いに対する回答で最も多かったのは「ムダ毛が邪魔だと思ったから」で62%、次いで「濃い毛がコンプレックスだったから」の30%でした。

一方で、脱毛を検討していない人の理由で最も多かった回答は「脱毛にかかるお金が高い(用意できない)」で66%でした。経済的な理由から、脱毛を諦めている男性が多くいることが分かります。

医療脱毛で必要となる費用は会社やコースなどによって異なりますが、おおむね以下が相場となります。

__・全身:16万~40万円
・ひげ(顔):7万~20万円
・VIO:4万~10万円__

高いと感じるか安いと感じるかは、個人の価値観次第でしょう。しかし、アンケートからは医療脱毛に関して「高い」と感じている人が多いですが、長期的にみるとコストパフォーマンスが優れていると捉えることもできます。

実際に、パナソニック株式会社(大阪府門真市)が2022年2~3月に20~40代のビジネスマン118人を対象として行った「『ムダ毛の手入れ』に関する調査」では、年間で40時間以上がムダ毛に費やされていることが分かっています。

「ムダ毛のことを考えたり、手入れにかかったりする時間は1週間でどれくらいですか?」という質問に対する回答を平均すると、1週間あたり「約52分」という結果になっており、時間的損失も決して小さくないといえるでしょう。

「もし、ムダ毛に費やす時間がなくなったら、その分の時間で具体的にどのようなことをしたいですか?」という質問に対しては、以下のような回答が寄せられています。

__・本を読むなど自己投資の時間にあてたい
・ムダ毛処理に使っていた時間の分をスキンケアにあてたい
・浮いた時間で、パートナーとコミュニケーションをとったり、家事などのタスクをこなしたりしたい__

ムダ毛処理に要する時間を短縮することで、自己投資や家事にあてる時間を増やせます。空いた時間を有効活用できれば、長期的にみると医療脱毛を行うメリットは大きいといえるでしょう。

介護脱毛などお金以外のメリットもある

脱毛を検討している方のなかには、介護脱毛を目的としている人もいるようです。セブンエー美容株式会社(福岡市)が運営している「恋肌」が、2023年1月に1002人の医師を対象として行った「『医師が考える介護脱毛のメリット・デメリット』に関する調査」によると、8割以上の医師が「介護脱毛はしたほうがいい」と回答しています。

介護脱毛をすることで、陰部を清潔に保てるメリットと、介護者の負担を軽減できるメリットがあります。要介護者本人と介護者にとって、介護脱毛を行うメリットは大きいといえるでしょう。

安全に脱毛したい場合は、脱毛サロンやクリニックで処置してもらうのがおすすめです。脱毛は肌に負担をかけることから、ある程度のコストを負担してでも、脱毛のプロであるサロン・クリニックを利用すれば安心して処置を受けられるでしょう。

ただし、コスト面が気になるという方は、脱毛・除毛クリームや家庭用脱毛器を用いて、自身の手で脱毛を行うという選択肢があります。サロンやクリニックで脱毛を受ける際の経済的負担を鑑みつつ、最適な手段を模索してみてください。

まとめ

医療脱毛を行う際には数万~数十万円の費用が必要となりますが、長期的にみるとコストパフォーマンスが優れている可能性があります。ムダ毛処理に要する時間を短縮でき、要介護状態になったときに、介護者の負担を減らせるメリットがあります。

高い脱毛効果を得つつ安全に処置を受けたい場合は、脱毛サロンやクリニックを利用するのがおすすめです。しかし、コスト面が気になる方は脱毛・除毛クリームや家庭用脱毛器の活用も検討するとよいでしょう。

出典

株式会社SEEC 「脱毛に興味があるかどうか」「脱毛したい部位」をテーマとしたアンケート調査
株式会社SEEC ミツケル
パナソニック株式会社 「ムダ毛の手入れ」に関する調査
セブンエー美容株式会社 恋肌 「医師が考える介護脱毛のメリット・デメリット」に関する調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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