【犬の糞ふんじゃった!】白い靴で犬の糞を踏みました…「後始末をしない飼い主」に罰金は科せられないのでしょうか?

犬のふんを放置すると罰金って本当!?

散歩中に犬がふんをしてしまうことがありますが、飼い主には後始末をする責任が生じます。しかし、一部の飼い主が犬のふんを放置するケースがあるため、犬のふんに関する苦情が多く寄せられているようです。

犬のふんを放置することは、近隣の住人に不快感を与えるだけでなく、衛生上もよくありません。そこで各自治体は、犬の飼い主に対してふんを適正に処理するよう呼びかけています。

デジタル庁e-GOV 法令検索「軽犯罪法第1条27号」では「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者」は、「拘留または科料に処する」とされています。

文京保健所生活衛生課では、この場合の拘留・科料について、1日以上30日未満の拘留所における拘留、科料は1000円以上1万円以下の罰金と記しています。これとは別に、犬のふんを放置した場合に条例違反として罰金を科している自治体もあります。

例えば茅ヶ崎市では、「フンを放置した場合、茅ケ崎市では、きれいなちがさき条例違反により、2万円以下の罰金が科せられます。(一部抜粋)」としています。

また放置されたふんの周囲を黄色のチョークで囲って飼い主に警告する「イエローチョーク作戦」や、ふんによる被害が多い地域で「犬の散歩マナー啓発パトロール」も実施しているようです。

飼い主が知っておきたいマナーと便利なアイテム

犬の散歩をする際に、飼い主は以下のマナーを知っておく必要があります。

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●犬のふんを処理する用具を携帯する
●散歩中のふんは必ず家に持ち帰って処理をする
●放し飼い・放し散歩はしない
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犬のふんを素手で処理することに抵抗を持つ方は、市販のグッズを活用するといいでしょう。

例えば犬がふんをしそうになったときに、お尻の下へ入れてキャッチできるアイテムがあります。市販のふん処理パックやビニール袋をワンタッチで取り付けて使用し、緩いふんでも地面を汚さずにキャッチできます。持ち手の長さを調整することで立ったまま使用できるアジャスターを付けると便利です。

手を汚すことなく犬のふんをつかみ取るアイテムもあります。ティッシュをふんにかぶせるか、ビニール袋をキャッチャーに取り付けて使用します。ロングサイズのアイテムを使用することで、ふんに近づく必要はなく臭いを気にすることなくふんを回収できるでしょう。

これらの用具は、ペット用品店やネット通販などで「2000円~」程度の価格で購入できます。

犬の散歩はマナーを守って! ふんの後始末は飼い主が責任を持ちましょう

犬が散歩中にふんをしてしまった場合は、飼い主が責任をもって後始末をする必要があります。ふんを放置した場合は軽犯罪法に該当して、拘留または科料に処される可能性があるため注意が必要です。

犬の散歩をする際は、万一に備えてふんを処理する用具を携帯することも大切なマナーのひとつです。できれば、家で犬の排せつを済ませてから出掛ける習慣をつけられるといいでしょう。

出典

デジタル庁e-GOV 法令検索 昭和二十三年法律第三十九号 軽犯罪法第1条27号
東京都 文京区保健所生活衛生課 飼い主の責任を自覚しましょう!
茅ヶ崎市 犬のフンによる被害でお困りの方へ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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