【神奈川県の難読地名】伊勢原市の「洗水」って何と読む?その由来は?

地元ではみんな知っているけど、それ以外の人からは、なんて読むか分からない地名ってありますよね?

そんな地名を探して、クイズにします!

神奈川県伊勢原市にある地名「洗水」は何と読む?

今回はちょこっと番外編、難読というより珍しい名称にフォーカス。今は神奈川中央交通のバスの停留所として名を残す、神奈川県伊勢原市にあった地名です。

そのバス停があるのは、同市の日向地区(ひなたちく)ですが、まずは伊勢原市全体について紹介します。

伊勢原市は、神奈川県のほぼ真ん中に位置していて、市境は平塚市、秦野市、厚木市と接しています。市内を抜ける主要道路は、国道246号と東名高速道路。鉄道は小田急電鉄小田原線が走っています。最寄り駅は、同線の伊勢原駅です。

出典:リビング横浜Web

同市にそびえる大山(おおやま)は、現在も登山やハイキングで人気のスポットですが、江戸時代から庶民の信仰と行楽でおおいに賑わっていた霊峰です。

大山の頂からはいくつかの沢が流れています。そのうち東側の谷を下っていった沢の水は「日向川」となりますが、その急な流れによって削られた両岸は「日向渓谷」として四季折々の景色を見せています。

渓谷を下っていくと、“日本三薬師”の一つとされる、日向薬師・宝城坊があらわれます。その辺りは、春は梅や桜、夏は紫陽花(あじさい)や菖蒲(あやめ)、秋は彼岸花(ひがんばな)が咲くところだそうで、そんな花々を観賞するためには、伊勢原駅からバスに乗って「洗水」の停留所で降りることになります。

それでは、その「洗水」の読み方ですが・・・。

さて、正解は?

正解は・・・

「洗水(あろうず)」でした!

その由来は?

伊勢原市ホームページの「いせはらのトリビア」によると、地名の由来には、鎌倉幕府を開いた源頼朝と関係があるそうです。

というのは、建久5(1194)年8月8日、娘・大姫の病平癒祈願のために日向薬師を参詣した頼朝は、近くの沢の水で馬を洗ったそうで、そのことから「洗水」という名が付けられたとか。ただ、なぜ「あろうず」と読むのかは分かりませんでした。

参考:伊勢原市ホームページ、伊勢原観光ガイド、伊勢原市観光協会ホームページ

皆さんは、正しく読めましたか? 機会があれば、ぜひ散策に訪れてみてください。

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