「なでしこ」お引っ越し 加茂水族館のアシカ、鴨川シーワールド(千葉)に

繁殖のため、鴨川シーワールドに引っ越す「なでしこ」=鶴岡市立加茂水族館

 鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で飼育されていたカリフォルニアアシカの雌「なでしこ」が12日、繁殖目的のため、千葉県鴨川市の鴨川シーワールドに向けて引っ越しした。

 なでしこは2008年に静岡県内で生まれ、10年に加茂水族館に移された。名前を公募し、11年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した日本代表「なでしこジャパン」にちなみ、同年に決まった。当時のショーでは日本代表のユニホーム風ポンチョを着け、観客を楽しませた。

 今年2月中旬から、バックヤードで移動に向けた準備を整えていた。運搬用のトラックは13日未明に鴨川に着く予定。飼育員の香焼(こうたく)慶子さん(37)は「いろんなことに興味を持つ積極的な性格だった。鴨川でも頑張ってくれると思う」とエールを送った。なでしこの引っ越し後、同水族館のアシカは6頭になる。

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