米オープンAI、ロビー活動強化 元上院議員を起用

Mike Scarcella

[12日 ロイター] - 対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIは、AIの研究開発を巡る問題で同社への支持を広げるためロビー活動を強化している。同社はこのほど、ノーム・コールマン元上院議員(共和党)をロビイストとして採用した。

コールマン氏が首席弁護士を務める法律事務所が先週公表したロビー活動登録申請で、オープンAIが1月に同氏を雇ったことが明らかになった。

オープンAIは米作家らから著作権侵害を巡って提訴されるなど、多数の法廷闘争に直面。同社は知的財産権の侵害を否定している。

米実業家でオープンAIの設立に関与したイーロン・マスク氏も同社を提訴。マスク氏は、人類に役立つために非営利でAIを開発するという使命からオープンAIが逸脱していると主張している。

オープンAI側は、訴訟が「複雑で、支離滅裂だ」と反論した。 オープンAIとコールマン氏は12日、直ちにコメント要請に応じなかった。

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