県内初導入 「ゾーン30プラス」 歩行者がより安全に渡る効果に期待/岡山・津山市 

登下校中の児童らを交通事故から守ろうと、岡山県警などは、車の速度制限にハード対策を組み合わせた交通安全施策「ゾーン30プラス」を県内で初めて津山市山北地区に導入した。東小学校西側の市道には、路面を盛り上げた「スムーズ横断歩道」が設置された。

ゾーン30プラスは、エリア内の車の最高速度を30キロに規制するとともに、段差などスピードを抑制するためのハード対策を組み合わせて、生活道路や通学路の歩行者の安全を確保する取り組み。

スムーズ横断歩道は、路面から最大で10センチほど高く隆起させており、物理的に車の速度を出させない構造になっている。併せて、路面標示を2カ所、看板を15カ所に設置し、ドライバーにスピードダウンと安全運転を促している。

津山署の板野順一交通課長は「ドライバーが減速し、歩行者がより安全に渡る効果が期待できる。エリアではドライバーに一層の減速意識を持って運転してほしい」としている。

ゾーン30プラスは2021年、千葉県八街市(やちまたし)で、児童5人が死傷した事故を受け、警察と道路管理者が連携し、全国的に導入が進められている。

「ゾーン30プラス」を知らせる路面標示

© 津山朝日新聞社