中3の米語学研修を中止 都内施設に変更 渡航費高騰で群馬・伊勢崎市

 海外渡航費の高騰を受け、群馬県伊勢崎市は新年度、中学3年生を米国に派遣してきた海外語学研修を中止することを決めた。代替措置として、東京都内の体験型英語学習施設で語学研修を実施する。

 学校教育課によると、市は2012年度から、夏休み中に姉妹都市の米国スプリングフィールド市へ中学3年生を70人派遣してきたが、コロナ禍により20~23年度は実施できなかった。新年度はコロナ禍が落ち着いたものの、円安の進行や燃料費の高騰により、保護者が負担する費用が以前の倍近くに上っていることを踏まえ、中止することにした。

 代わりに7月29日から3泊4日の日程で、40人を募集して都内での語学研修を行う。体験型の研修施設「東京グローバルゲートウェイ」(江東区)での学習に加え、外国人留学生との交流などを予定している。

 同課は「海外での研修と遜色ない内容となるよう検討した。25年度以降の海外研修の実施については、年度ごとに総合的に判断していきたい」としている。

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