子どもの夢。大人の夢。たくさんの夢がつまったテーマパークが筑波山の麓、筑西市にあります。
ザ・ヒロサワ・シティにある『ユメノバ』です。
ザ・ヒロサワ・シティの広さは100万平方メートル。
ゴルフ場、美術館、オフロードコース、レストラン、BBQ施設、宿泊施設などがある広大な敷地内に2024年2月、ユメノバがオープンしました。
ユメノバの広さは東京ドーム1.2個分。その敷地内に陸、海、空、宇宙の乗り物が勢揃い。
それぞれの展示館には、本物の乗り物が並んでいます。
しかも実際に乗れたり、触れたり、遊べたり、乗り物体験ができるのが魅力です。
入園直後、陸の覇者・鉄道が出迎えてくれます。
「レールパーク」と命名したこの広場には、歴史的に価値がある車両12両が集結。
寝台特急北斗星、D51形蒸気機関車、上越新幹線などがレールパークに停まっています。
北斗星の寝台車に寝転がることもできます
北斗星は、寝台車や食堂車など4両の客車を連結しています。
4両すべての客車に入ることができます。
また、鹿島臨海鉄道で活躍した車両には、電車運転士体験ゲームの「電車でGO!」が並んでいます。
その他、ゲームセンターでおなじみの定置式乗り物があり、遊ぶことができます。
詳細は未定ですが、寝台車を宿泊所として運用していく計画があるそうです。
日本が世界に誇ったYS-11を発見しました
その隣にあるのが、「科博廣澤航空博物館」です。
格納庫のような館内には、YS-11やゼロ戦など8機の航空機が並んでいます。
ゼロ戦(旧日本軍の戦闘機)は映画で観たことがあると思いますが、YS-11は知らないかも。
戦後初の国産旅客機として活躍した銘機です。
民間機は引退しましたが、航空自衛隊で使用されています。
ここに並ぶ機体の多くは国立科学博物館の所蔵品です。
国立科学博物館と提携し、航空遺産の展示が実現しました。
飛行機好きには魅力たっぷりな博物館です。
ホンダのオートバイだけを集めた「ホンダバイク館」も見どころです。
創業した頃に生産していた、自転車に装着するエンジンも並んでいます。
注目すべきは、屋根付きのジュノオでしょうか。屋根付きのオートバイを初めて見ました。
子どもよりも大人がハマること請け合いです。
働くクルマの運転席に座って遊べるぞ!
2024年2月17日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH3ロケット試験機2号機を打ち上げました。
その報道をワクワクしながら観ていた子どももたくさんいたことと思います。
日本がすすめてきた宇宙開発の歴史をわかりやすく紹介しているのが、「宇宙館」です。
宇宙開発の黎明期に使っていたペンシルロケットの実験装置や、ロケットを展示。
宇宙に興味がある子どもにとって刺激的な博物館だと言えます。
もっと身近な乗り物が集合した博物館が「消防自動車博物館」です。
消防車と救急車が27台飾ってあります。
ここにある働くクルマの多くが、消防車が大好きだった鈴木靖幸さんが蒐集してきたコレクションです。
緊急車両だけでなく、防火衣(ぼうかい)や火の見櫓(ひのみやぐら)、纏(まとい)など、消防の歴史に関する道具もたくさん飾ってあります。
子どもが大好きな「じぷた」が飾ってあります
絵本『しょうぼうじどうしゃ じぷた』に描かれた消防車(三菱ウイルスCJ3B)も停まっています。
その展示コーナーには、子ども用の防火衣やヘルメットの用意が。
防火衣を着てヘルメットをかぶり、じぷたに乗って記念写真を撮る子ども消防隊員がたくさんいました。
じぷた以外の消防車にも自由に乗れます。運転席に座りハンドルを握るだけでなく、手回しサイレンを回したり、鐘を鳴らして遊べるのもこの博物館の魅力です。
消防車の赤色警光灯を集めたコーナーもあります。スイッチを入れて自由に点灯させたり、サイレンを鳴らして遊ぶこともできます。
消防自動車博物館の隣には「ミニカー館」があります。
乗用車のミニカーだけでなく、鈴木さんが集めてきた消防車と救急車のミニカー5000台が並んでいます。
本物のクルマだって並んでいるぞ
乗用車を集めた「クラシックカー博物館」も見ものです。
ダイハツミゼットなど、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』 に登場した、昭和の日本を元気よく走っていた国産自動車がたくさん並んでいます。
かと思えば、高級車のロールス・ロイスも3台展示されていました。
陸、空、宇宙に続き、最後は海。
海に見立てた池に、モータークルーザーと屋形船が浮かんでいます。
鉄道模型を運転できるテーマパークがオープン予定
最後に、プラレール好きな子どもが歓喜する施設を紹介します。
今後オープン予定の「ジオラマ・ゲーム館」(別途入館料必要)です。
担当者にお願いして見せてもらいました。
広い部屋に巨大なジオラマが2台並んでいます。
駅やホーム、トンネル、町並み、山、川などの情景を描いた鉄道模型のジオラマです。
ユメノバがある筑西市をイメージした、豊かな自然のなかを鉄道模型が走っています。
1台はレール幅16.5mmのHOゲージで、プラレールと同じ自動運転。
もう1台はレール幅9mmのNゲージ。4人が運転席に座り、鉄道模型を操作できます。
操作は本物の運転士が使うマスターコントローラー(通称マスコン)で行います。
小さな子どもは親が一緒に操作してあげてください。
ジオラマの脇には「電車でGO!」が3台。
そのなかの1台は3台のモニターを見ながら電車を運転する本格派です。
運転席が電車の走行にあわせて振動します。
挑戦させてもらいましたが、難しいかったです(苦笑)。
親子でハラハラドキドキしながら電車でGOしてください。
乗り物以外にも子どもと遊べる施設がまだまだたくさんあります。
なにしろ東京ドーム1.2個分の広さですから。
園内には宿泊施設とレストランがあります
「また来ようね!」ではなく、「明日も遊びたい!」と言い出す子どもが多いはず。
そんな家族のためにザ・ヒロサワ・シティには宿泊施設が複数あります。
ロッジやドームハウスのほか、先に紹介した北斗星の寝台車にも泊まれるように準備中。
食事の心配もありません。レストランもあれば、BBQ施設(食材を持ち込むスタイル)もあります。
宿泊料金やレストラン情報は、公式ホームページをご覧ください。
■ユメノバ
所在地/茨城県筑西市ザ・ヒロサワ・シティ
営業時間/10:00~17:00(最終入場16:30)
定休日/月曜日(祝日の場合翌日。但し大型連休・年末年始などは別途設定)
入場料/大人2500円、体が不自由な方500円、高校生・大学生1000円、中学生700円、小学生500円、未就学児団体有料
※10名を超える団体での入場の場合、事前に連絡が必要
※体の不自由な方の付き添いは1名まで同額での入場可能
※未就学児だけでの入場は不可
(ハピママ*/ 中島 茂信)