松江タワマン 計画変更について不動産会社は「採算面から応じられない」と市に回答

松江市の中心市街地で進む高層マンション建設計画について、松江市が不動産会社に計画見直しを求めたものの、「応じられない」との回答があったことが、12日の市議会の審査会で明らかになりました。

松江市殿町に計画されている高層マンションは、松江城天守とほぼ同じ高さ57メートルで19階建てで、大阪市の不動産業者が計画し、2026年11月の完成を目指すとされています。

これに対し、歴史的景観を大きく損なうなどとして反対運動が起きているほか、2023年10月に計画を認める答申を行った景観審議会の委員12人の内9人が、やり直しを求める市長あての要望書を3月提出。

こうした動きを受け、市議会の2つの委員会が、12日、開いた合同の審査会で、市側は、11日に上定市長が不動産会社に計画変更を求めたものの、採算面から一切応じられないと回答されたことを明らかにしました。

市の担当者「市長からは、計画のマンションの高さは松江城の高さを上回って、松江らしい景観の保全、形成する観点で望ましくないと(高さ変更を要望した)。」

審査会では、このほか、住民グループの代表が、陳情の内容を説明しました。

また、19日に、市が景観審議会のメンバーと面談することも報告され、審査会としての判断は、この日は見送り、後日、改めて審議することになりました。

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