ソプラノ歌手・田中彩子さん、地元の子どもたちとハーモニー 特別顧問の合唱団が初の単独公演

田中彩子さん(中央)と合唱を披露する子どもたち=舞鶴市浜・市総合文化会館

 京都府舞鶴市出身で世界的に活躍するソプラノ歌手・田中彩子さんが特別顧問を務める合唱団「舞鶴子どもコーラス」の初コンサートがこのほど、舞鶴市浜の市総合文化会館であった。小学生から高校生までの団員たちが力強いハーモニーを披露し、田中さんも美しい歌声を響かせた。

 同合唱団は2022年6月に発足。現在は市内の約40人が所属し、週1回練習している。昨年3月に京都府長岡京市で開かれた東日本大震災復興コンサートに出演するなど市内外で活躍しているが、単独でのコンサートは今回が初めて。

 団員たちは約450人の観客を前に、「こころのねっこ」など5曲を披露。エネルギーにあふれる歌声が会場を満たした。田中さんとのコラボでは、組曲「あめつちのうた」を歌い上げ、客席からは曲が終わるごとに大きな拍手が沸き起こった。田中さんのソロステージもあり、会場を魅了した。

 団員の京都共栄高2年の女子生徒(17)は「私たちの歌を聴きに多くの人が来てくれたので、期待に応えたいと思いながら歌った。みんなで楽しんで舞台に立つことができた」と話した。

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