中国通信機器大手ZTE、23年は15.4%増益

中国通信機器大手ZTE、23年は15・4%増益

世界最大級のモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2024」での中国通信機器大手、ZTEの展示ブース。(2月26日撮影、バルセロナ=新華社記者/高静)

 【新華社北京3月13日】中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比1.1%増の1242億5千万元(1元=約21円)、純利益が15.4%増の93億3千万元だった。売上総利益率は41.5%となり、非経常項目を除く純利益は20.0%増の74億元、営業活動によるキャッシュフローは2.3倍の174億1千万元。売上高、純利益とキャッシュフローはいずれも過去最高を更新した。

 売上高は、国内が864億8千万元で全体の69.6%を占め、海外が377億7千万元で30.4%を占めた。業務別の売上高は、通信事業者向けが827億6千万元(売上高全体の66.6%)、政府・企業向けが135億8千万元(同10.9%)、消費者向けが279億1千万元(22.5%)だった。

 同社は23年、複雑な外部環境を前に、穏健な経営を行い、研究開発投資を強化し、中核能力を強め、基礎技術の革新とハイエンド製造プロセスを組み合わせ、製品の競争力を高めてきた。23年の研究開発費は252億9千万元で売上高の20.4%に相当し、事業の革新と持続可能な発展の動力源となった。

 リスクヘッジ能力の強化に取り組み、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて経営の強靭(きょうじん)さを高めると同時に、産業のデジタル化、スマートコンピューティング、グリーン(環境配慮型)・低炭素化などのチャンスをつかみ、多分野で複数の製品を打ち出し、新事業の開拓と全体的な安定成長を実現した。

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