「幻のみかん」で喜界島PR JAC=機内でキャンデー提供、素朴な甘さが特徴

日本エアコミューター(JAC、本部・鹿児島県霧島市)は2月16日から、喜界島産の「花良治(けらじ)みかん」ペーストを使用したキャンディーを機内で提供している。花良治みかんはスパイシーで爽やかな香りと素朴な甘さが特徴で、栽培が難しく島内での生産量も少ない珍しいかんきつ類。就航地の活性化を図る。

地場農産物の加工品で島の魅力をアピールしようと、2022年夏に喜界町農業振興課が企画。しかし、PR商品は群島外を含む「JAC全路線での提供が可能」との条件や、費用負担が課題となり商品の選定に難航。1年以上実現できずにいた時に、町担当者が同町湾の「おみやげセンターヨシカワ」で販売していたあめ菓子を見て発案。個装あめは従来からJACがサービスで提供しており、販売元の吉川商店、久山忍代表取締役社長とも意気投合。価格面の課題も解消し、機内提供が決まった。

提供に向けて個装袋のデザインを一新。職員が描いた町のマスコットキャラクター「よろこびと」がおいしそうにキャンディーを頬張るイラストを添えた。

JACによると、乗客にも好評で「どこで購入できますか」などの質問が寄せられている。第2弾の納品を終えたという町の担当者は「花良治みかんの新鮮さは島に来ないと味わえない。キャンディーで花良治みかんを知っていただき、ぜひ9~10月の収穫期に訪れてほしい」と話している。

提供は奄美大島―喜界島、徳之島―沖永良部便を除くJAC全便が対象。

JACの全路線機内で提供する「幻の花良治みかんキャンディー」(提供写真)

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