9日、五夫鎮武夷山袁隆平ハイブリッド稲科学研究拠点を視察する国連開発計画、国連世界食糧計画、国際農業開発基金、国連食糧農業機関などの国際機関の駐中国代表ら。（武夷山＝新華社配信/邱汝泉）
【新華社武夷山3月13日】国連開発計画（UNDP）、国連世界食糧計画（WFP）、国際農業開発基金（IFAD）、国連食糧農業機関（FAO）など国際機関の駐中国代表がこのほど、福建省武夷山市五夫鎮を訪れ、科学技術を活用した農村振興と発展状況について視察した。同市の張立明（ちょう・りつめい）副市長も視察に同行した。
9日、五夫鎮武夷山袁隆平ハイブリッド稲科学研究拠点を視察する国連開発計画、国連世界食糧計画、国際農業開発基金、国連食糧農業機関などの国際機関の駐中国代表ら。（武夷山＝新華社配信/邱汝泉）
一行は同鎮にある、「ハイブリッド稲の父」と呼ばれる農学者・袁隆平（えん・りゅうへい）氏の名を冠したハイブリッド稲科学研究拠点に入り、「中国・国連開発計画協力プロジェクト科特派（科学技術特派員）貧困削減実証活動区」を実地調査した。また、交流座談会を開き、科学技術を活用した農村振興および科学技術特派員による貧困削減制度とモデル、経験や手法についてつぶさに知り、理解を深めた。
9日、五夫鎮武夷山袁隆平ハイブリッド稲科学研究拠点の展示館を視察する国連開発計画、国連世界食糧計画、国際農業開発基金、国連食糧農業機関などの国際機関の駐中国代表ら。（武夷山＝新華社配信/邱汝泉）
同実証活動区は3年間の実証プロジェクトで、技術支援を通じて同省南平市に科学技術特派員による貧困削減実証区（地点）を設立し、国内における科学技術特派員モデルのさらなる革新と発展を促進する。それとともに、この実証活動では、科学技術特派員による貧困削減モデルの普遍的特徴と、他の発展途上国での参考と普及に適した実践経験をまとめ、科学技術特派員制度の経験の国際化、科学技術特派員分野における研修カリキュラム体系や教材の研究開発、成功事例研究などの具体的作業を進め、国連開発計画のグローバルプラットフォームを通じた国家間交流を実施し、南北協力や南南協力、三角協力を推進し、世界の途上国の貧困撲滅を支援する。
9日、五夫鎮武夷山袁隆平ハイブリッド稲科学研究拠点で行われた座談会。（武夷山＝新華社配信/邱汝泉）
プロジェクトはこれまでに、武夷山市で第1陣となる実証地点の展開を完了している。このうち「水稲実証地点」は同市五夫鎮と呉屯郷に位置し、「茶葉実証地点」は武夷山リゾート岩茶核心生産区に位置する。プロジェクトの次の段階では、発展状況に応じて実証産業と実証地点を段階的に増やし、「武夷山袁隆平ハイブリッド稲専門家ワークステーション」を拠点に、途上国の農業技術者を育成していく。（邱汝泉）
