かんな屑が巣立ちの彩りに 小学6年生が手作りの卒業式用コサージュに「再生」

かんな屑のコサージュを仕上げてもらう児童たち(京都府長岡京市長岡2丁目・長岡第六小学校)

 木工作業で生じたかんな屑(くず)を使ったコサージュ作りが、京都府長岡京市長岡2丁目の長岡第六小学校であった。6年生は、自ら作った卒業式用の花飾りの出来栄えに喜び、学びやからの巣立ちへの思いを新たにした。

 同校が、家具や建築などを手がける工務店・かわな工業(京都府宇治市)による環境保全や次世代に命の大切さを伝える取り組みを知り、協力を依頼した。

 制作には6年生56人が参加した。同社の取り組みやコサージュの作り方をスタッフから教わり、自分用のバラの造花を制作。スタッフにレースやリボンを付けてもらい、個性豊かな作品を完成させた。

 男子児童(12)は「かんな屑を使った物作りは初めてだったけど、思っていたよりも良くできた」と喜んでいた。別の男子児童(12)も「難しかったけど、みんなが協力してくれて楽しかった。この花に合う雰囲気で卒業式に出たい」と話した。

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