新法印就任祝い、転衣式 和歌山、高野山金剛峯寺

「法印転衣式」に臨む宮田永明大僧正(左)=13日、和歌山県高野町の金剛峯寺

 和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺で13日、第525世寺務検校執行法印に就任した同町の総持院住職、宮田永明大僧正(75)をお披露目する「法印転衣式」が開かれた。金剛峯寺最大の儀式で、高野山内外の住職や来賓など約500人が出席した。

 大広間で宮田法印は、高野山内の最高職を象徴する緋色の僧衣を受け取り「不肖、順席の儀なれば、ごめんこうむります」と古式にのっとり短くあいさつした。退席後、色鮮やかな緋衣に着替えて再登場し正面席に着座。各住職は順次、お祝いのあいさつをした。

 法印は1年間、弘法大師の名代として、山内の重要な法会や儀式の導師を務める。

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