二の丸御殿VRで再現 金沢城公園16日から一般公開

二の丸御殿の内部を緻密に再現した映像を鑑賞する関係者=13日午前10時、金沢城公園

 金沢城二の丸御殿の復元に先駆け、石川県が制作した御殿のVR(仮想現実)映像の内覧会は13日、金沢城公園内の鶴の丸休憩館で開かれた。豪華絢爛(けんらん)な御殿の内部や加賀百万石の威容を示す城の全景を楽しめる映像で、北陸新幹線県内全線開業を迎える16日から一般公開される。

 映像は約10分間で、CGで制作された。休憩館内にある98インチのモニターで投影する。

 御殿の公的区間だった「表向(おもてむき)」にある玄関と式台、虎の間など当初の復元対象を主に再現しており、迫力あふれる虎の絵や技法を凝らした格天井(ごうてんじょう)なども音声解説付きで紹介する。城の俯瞰図(ふかんず)もあり、それぞれ近づいたり、離れたりして見ることもできる。

 内覧会では、馳浩知事が金沢城公園を中心ににぎわいづくりに努める考えを示し「新幹線時代を迎え、文化の森としての楽しみを提供したい」とあいさつした。

 利用は無料で、時間は午前9時~午後6時。アプリをダウンロードすれば、城内3カ所でも、各場所から見る往時の金沢城を鑑賞できる。

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