2026大河主演に抜擢の仲野太賀 父・中野英雄が語っていた「写真を撮られるのも苦手だった」子ども時代

2023年11月、羽田空港で台湾から帰国した仲野太賀の姿を本誌はキャッチしていた

3月12日、NHKは、2026年放送予定の大河ドラマが『豊臣兄弟!』になることを発表した。豊臣秀吉と秀長の“兄弟の絆”が描かれる新作で、主役の秀長を務めるのは仲野太賀。父の俳優・中野英雄は、自身のXに《期待しています 楽しみだな~ 皆様も応援して下さい》と嬉しさ全開でつづった。

本誌は2022年8月、中野にインタビューをしている。そこで、息子であり、俳優としてライバルでもある太賀のことを語っている。

「(太賀は)小さいころは、写真を撮られるのも苦手だったんです。中学入学のころだったかなあ、映画を観ることが好きになり、それで『いつか自分も出たい』と思うようになったのだと思います。初めて出演した映画は『バッテリー』(2006年)でした。セリフの練習も、言い方やシチュエーションを変えながら、夜通しやっていました」

そして「劇場で観たときは、ヤバかったです。思い出すといまもちょっとウルってきちゃう。まだ中学生の子どもが自分と同じ道を歩んで、その作品を僕が観ている。そのことに涙が止まらなくて」と、初めて太賀の演技を見て、感動したことを語った。

また「太賀を見ていると、柳葉(敏郎)さんとダブります」とも。中野は19歳のとき、つき合いがあった俳優・哀川翔が所属していた「劇男一世風靡」のメンバーとなり、柳葉の付き人になった。ときに仲違いもしたが、中野はずっと柳葉の背中を追ってきた。

「柳葉さんは、役者として成長していくための自分なりの設計図があって、それに沿って出演作品などを考えていました。『いまはこの作品に出るべきではない』みたいに、あえて仕事を断わることもありました。太賀も、そんな確固たる信念と設計図を持っていますね。それを太賀に言うと『あ、そう』と鼻で笑われそうですけど(笑)」

太賀はきっと「『豊臣兄弟!』に出るべきだ」と思ったのだろう。ふたりは、本格的な親子共演について語り合ったこともあるという。

「僕はいつも『ぜひ、共演を!』と思っています(笑)。太賀は『オヤジとやるならお互いが知っている監督さんで、主役はお互いが大事に思っている人』と言っていました。僕は、人がいいおじちゃん役なんかやってみたいですね」

大河ドラマでの親子共演……ありだと思うが、脚本担当の八津弘幸氏、いかがか。

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