犬がストレスを感じる8つのシチュエーション 不満が溜まる原因や解消法まで解説

犬がストレスを感じる8つのシチュエーション

飼い主さんの多くは、犬が過ごしやすい環境作りを心がけているかと思います。

しかし、犬は言葉を話せないため、本心は分からないですよね。(もしかして不満に思っている?)と気にしている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、犬がストレスを感じる8つのシチュエーションをご紹介します。この中に思い当たる点があれば、この機会に見直しと改善を行っていきましょう。

1.留守番をするとき

犬にとって留守番はストレスの原因になりやすいです。

少しづつ慣らすことでひとりでものんびり待つことはできますが、長時間の留守番が続いてしまうと寂しさから不満が溜まってしまいます。

2.空腹やのどの渇きを感じたとき

「お腹がすいた」「のどが渇いた」など十分な栄養がとれていない場合にも、人間と同じように犬も不満が溜まります。

とくに留守番中のように、飼い主さんが家を空ける際には注意したいですね。

3.嫌いな音がしたとき

音に敏感な犬にとって、雷や花火、あるいは工事や喧騒の音など嫌いな音がたくさんあります。

また、掃除機の音も苦手な犬はたくさんいるので、掃除中は別の部屋で待ってもらうなどの配慮をすることをおすすめします。

4.散歩や遊び時間が足りていないとき

犬は運動をしながらストレスを発散するため、散歩や遊ぶ時間が少ないと不満が溜まりやすくなります。

愛犬が不満そうであれば、スケジュールの見直しを行ってみてください。

5.環境が気に入らないとき

犬が過ごす環境が、ストレスに大きな影響を与えてしまうことがあります。

例えば、暑すぎたり寒すぎたりなど、温度設定が不適切では不快を感じてしまうでしょう。

また、犬は自分の居場所を大切にするため、不衛生なトイレや寝床は嫌います。休息する際には狭くて暗い場所の方が落ち着くため、明るくて眩しい部屋では体を休めることができません。

ほかにも、タバコや香水、芳香剤や消臭剤なども犬にとっては苦手なニオイになるので、強い香りがないか確認しましょう。

さらには、引越しにより環境が変わった際にも、犬はストレスを感じやすいので、飼い主さんは心得ておいた方がいいですね。

6.コミュニケーション不足

家を空ける時間が多く、家にいてもスマホばかりいじっているなど、愛犬を放置してしまう状況もストレスを与えてしまいます。

コミュニケーション不足が続いてしまうと、吠えたり噛み付いたりなど問題行動の原因となる場合もあります。

7.同居人に変化があるとき

新しいペットを迎えたり、子どもが生まれたりなど、同居人に変化があるときにも犬はストレスを感じやすいので注意しなければなりません。

飼い主さんが大好きな犬にとって、新たな住人がライバルになってしまうこともあります。

8.苦手なお手入れをされるとき

歯磨きやシャンプー、爪切りなど犬にとって苦手なお手入れがありますよね。嫌がる犬を押さえつけたり、怒鳴ったりするとますます嫌いになるので注意が必要です。

トリミングサロンや動物病院を嫌がる犬も多いですね。知らない人に囲まれたり触られたりする状況にストレスを感じてしまうことが、主な原因に当たります。

少しずつ慣らし、ご褒美を用意するといった工夫で改善できることもありますよ。

愛犬の不満が溜まったときのストレス解消法

人間にとって何気ないことでも、犬は不満を抱え込んでしまうことが多いです。犬はストレスが溜まってしまうと、飼い主に対して吠えたり唸ったりなどの問題行動や、食欲不振など体調不良が出てしまうこともあります。

愛犬が幸せに日々を送るためには、いち早く不満になる原因を取り除き、ストレス解消を行うことが大切です。もし、愛犬の不満が溜まっていると感じた際には、以下のようなストレス解消を行ってみてください。

コミュニケーションを深める

愛犬からの信頼を取り戻すためには、コミュニケーションを深めることが重要です。ボディマッサージをしながら触れ合う時間を増やすなど、スキンシップをたくさん行いましょう。

環境を整える

この機会に、愛犬が過ごす環境の見直しを行ってみてください。室内の温度は18〜22度、湿度は40〜60%を目安に設定を。トイレと寝床は距離を置いた方が、犬は安心して眠ることができます。

また、犬が嫌いなニオイや騒音がないかなども細かくチェックしてみてください。

運動量を増やす

犬の年齢やサイズに適した散歩を行い、運動不足を解消させましょう。雨天など散歩に行けない日は、室内で体を動かせるトレーニングで補うことでストレス解消につながります。

飼い主さんも一緒に楽しむことで、愛犬はより幸福感を味わうことができますよ。

適した食生活を提供する

毎日バランスの取れた食生活を提供することで、犬は心身ともに安定することができます。犬の年齢により食事内容は変化するので、食べ残しはないか、食べにくさはないかなど定期的に確認しましょう。

とくにシニア期に入った犬は、噛む力や消化機能の衰えにより、食事内容を大きく変える必要性が出てきます。もし食事に不安がある方は、一度獣医師に相談してみることをおすすめします。

まとめ

毎日一緒に過ごしていると愛犬の不満に気づくことができなくなり、犬がストレスを溜めてしまうことがあります。

もし今回解説したシチュエーションに心当たりがある飼い主さんは、記事内容を参考にしていただき、愛犬のために環境改善を図りましょう。

そして今後は、愛犬が快適な毎日を送ることができる住環境を提供してあげてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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