トイレにおむつなど流される被害、相次ぐ 小山総合公園、汚水が流出する懸念も

注意書きが掲示されたトイレ

 栃木県小山市外城(とじょう)の小山総合公園で、トイレにおむつや生理用品が流される被害が相次いでいる。市公園緑地課によると、近年は3カ月に1回ほどのペースで汚水タンク内のポンプが詰まり、そのたびに清掃費用などとして約35万円がかかっているという。同課は利用マナーの徹底を呼びかけている。

 同公園は家族連れや高齢者らが散歩などで利用し、休日にはマルシェなどのイベントも開催され市民らが多く集まる。トイレは園内6カ所に設置されている。

 トイレの汚水は1カ所の汚水タンクに集まり、一定水位になるとポンプで別の場所へ移す仕組み。ポンプが作動できなくなった場合、汚水が園内や道路などに流れ出る可能性もあるため、清掃作業を余儀なくされているという。

 同課はトイレ内に流してはいけない物のリストを明示し、個室内にはふた付きのごみ箱も設置している。同課は「自分で出したごみは自分で持ち帰ってもらうのが基本。来園者にはルールを守って使ってもらいたい」と訴えている。

トイレの個室内に掲示した注意書き

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