日本最大の円墳として知られる、奈良市の富雄丸山古墳。
またもや歴史的な発見となるかもしれない、発掘調査の成果がお披露目されました。
この古墳では、昨年度、日本初の盾形銅鏡と国内最大の蛇行剣が発掘され「国宝級の大発見」と大きな話題になりました。
さらに、その銅鏡と剣の下から棺が見つかり、何が入っているのか注目が集まっていました。
調査の結果は果たして…。
■調査員も思わず「どうなっとんじゃ!こりゃあ」
発掘調査の調査員
「おーもう1枚、もう1枚、3枚目あった。 同じところ!どうなっとんじゃ!こりゃあ」
見つかったのは3枚の「銅鏡」。
鏡の種類はまだ分かりませんが、今後の調査では、またもや「大発見」となる可能性も。さらに、髪に差す櫛も9点出土しました。
■埋葬されていたのは誰?
棺は全長、約5.6メートル、幅は約70センチで「割竹形木棺」という丸太1本を縦に割り、中をくり抜いた構造です。
葬られた人の頭があったと思われる場所には赤い水銀が撒かれた跡があり、埋葬の儀式が行われたとみられています。
棺の保存状態は、かつてないほど「良好」だといいます。
奈良市埋蔵文化財調査センター 鐘方正樹 所長
「盾形銅鏡、蛇行剣といった金属から溶け出た金属イオンが周辺の土壌に影響して、木製の棺を保存しやすい環境を作った」
今後は鏡の種類を調べるほか、棺の中に残されていた土の成分分析をスタート。
どういった人物が埋葬されていたのか、太古のナゾの解明に期待がかかります。
現場は、16日(土)と17日(日)に一般公開される予定です。