若者に中山間地域の魅力を知ってもらおうと福島県いわき市は同市川前町で、「中山間地域魅力体験ツアーin川前」を初めて実施した。参加者は自然や農業の魅力に触れながら、地域が抱える高齢化などの課題にも理解を深めた。
東日本国際大の学生約20人が参加した。同市川前町の小さな拠点おおかでは、しみ餅づくりを体験した。学生らは地域で収穫されたじゅうねんをすりおろし、餅と合わせた。
住民の猪狩光正さんが「川前ではおいしいコシヒカリができるが、高齢化の影響で田んぼが減少している」と、地域の現状を伝えた。学生は熱心に耳を傾けていた。
猪狩さんの講話後には地元産の食材を使った昼食が振る舞われた。
(いわき版)