コアラの「オス」赤ちゃん→実は女の子でした、施設が訂正、愛称募集は継続「性別関係なく応募ください」

「実は女の子でした」コアラの赤ちゃん(提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

兵庫県南あわじ市の観光施設「淡路ファームパーク イングランドの丘」で昨年生まれたコアラの赤ちゃんが「女の子」だとわかった。施設は当初「オス」と発表していたが、改めて健康診断したところ「メス」だったとして3月12日に訂正した。

ただ、2月から「オスのコアラ」の名前を募集して、すでに「すごい数が集まっている」という。メスとわかっても、愛称募集は引き続き実施する。施設の担当者は「性別にとらわれることなくコアラの名前をご応募ください」と呼びかける。

●オスでもメスでも元気に成長して

〈先日より『オス』としてご報告させていただいておりましたコアラのピーターとウミの赤ちゃんですが、本日行いました初めての健康診断の際に改めて「メス」であることが判明いたしました〉

「イングランドの丘」の公式Xは3月12日、2023年7月に生まれたコアラの性別について、このように訂正した。

施設によると、有袋類のコアラは生まれてしばらくは、母親に密着しているため、性別の判別が難しいという。

「赤ちゃんの腹部がわずかに見えたタイミングでふくらみのようなものを確認し、オスだと考えていました。順調に成長し、親から離しても大丈夫な時期になり、改めて健康診断でメスとわかった形です」(担当者)

最近は母親の袋から出てくることもあるという。

施設のX投稿には「オスでもメスでも元気に成長して欲しい」と多くの暖かいコメントが寄せられている。

なお、2月23日からコアラの名前を募集しており、まだ集計していないが、「すごい数が集まっている」という。

その中には男の子につけられるような名前もあったが、多くは中性的でどちらにもふさわしい名前だった。

SNS上では「ジェンダーレスな名前を応募した人はいいけど、男の子向けの名前だと選ばれないかも」と心配の声も上がっているが、担当者は「仮に『太郎』という男の子向けの名前だとしても、選考対象から外れることはありません」としている。

ただ、男の子ではなく「女の子のコアラ」に向けた名前を応募したい人は、再応募することも可能だ。

応募は3月31日まで。4月14日に発表セレモニーが予定されている。

施設では昨年、コアラの赤ちゃんがもう1頭生まれていたが「幼くして亡くなってしまった」。それだけに、名前を募集するコアラは大切に育てていく考えだ。

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