広島カープは、ここまでオープン戦9試合を順調に消化。ちょうど折り返しとなる12日は、北海道で日本ハムと対戦しました。
“北の大地” でのオープン戦。開幕に向け、調整も最終段階に入る中、活躍を見せたのは、3番に入った 小園海斗 でした。初回の第1打席、FAで加入した日本ハム先発・山崎福也から流し打ちを見せます。
先頭バッターとして迎えた3回の第2打席、今度は引っ張ってライト線へ。さらに判断よく、3塁まで進みます。
このチャンスに4番・レイノルズ。先制の内野安打となり、オープン戦での初打点を挙げます。
このあと、3塁まで進んだレイノルズは、ノーアウト・1塁・3塁の場面でチームプレーを見せます。シャイナーの内野ゴロで三本間にはさまれると、粘りを見せ、アウトになりますが、その間にランナーはそれぞれ進塁、さらに2塁・3塁のチャンスを作ります。
このお膳立てに応えたのが、この日、7番に入った 坂倉将吾 。2点タイムリーを放ち、序盤で3点をリードします。
続く4回、またまた小園。ここまでの3打席は全て2球以内に打つという積極性を見せて、猛打賞。さらにこのあと、盗塁も決めてみせます。
6回、2アウト・1塁・2塁で迎えた第4打席では一転、フルカウントに追い込まれてからファールで粘りを見せると、甘く来た8球目をとらえてタイムリーヒット。5打数4安打・1打点・1盗塁と大暴れした小園。状態のよさをアピールしました。
一方、投げては開幕投手に決まっている先発・九里亜蓮 が、順調な仕上がり。走者を出しても後続を断ち、試合を作るピッチングで快調にイニングを重ねます。
気がつけば、オープン戦としては珍しく、公式戦さながらの8回途中、96球を投げ、2失点と上々の内容でマウンドを降りました。
7 1/3回 球数96 被安打6 奪三振4 失点2
9回には、新井貴浩 監督の粋な計らいで北海道出身の 持丸泰輝（旭川大高出身）が代打での出場からマスクをかぶり、地元に凱旋を果たしますが、ここで痛いバッテリーミス。その後、同点に追いつかれ、試合はそのまま引き分けに終わっています。（日本ハム 4－4 広島）
青山高治 キャスター
持丸選手、元気出して…
中根夕希 キャスター
地元だからこそ力も入っていたでしょう。結果を残したかったでしょうけども、これからですね。
青山高治 キャスター
一方、小園選手が元気いっぱいですね。
コメンテーター 平尾順平 さん（ひろしまジン大学 代表理事）
すごいですね。若いイメージがありますけども、だんだん中堅の安定感というか、勢いが出てきた感じがします。
青山高治 キャスター
持ち前の積極性に加えてね。
平尾順平 さん
盗塁していましたしね。すごい勢い。
中根夕希 キャスター
今シーズンを引っ張ってくれそう。
青山高治 キャスター
本当に春先から調子がいいですし、侍ジャパンをさらに力に変えている感じがあります。
中根夕希 キャスター
あと、レイノルズ選手もちょっとずつ状態を上げているような…、さらにチームプレーといいますか、塁間にはさまれてもしっかり走って、その間に進塁する連係プレーが今の時期からできているというのもチームとしてのまとまりを感じます。
青山高治 キャスター
基本、カープにやって来る外国人助っ人って真面目な選手が多いから。そういう意味でも早くチームにどんどんなじんでほしいなと思います。一方で3月29日（金）の開幕に向けて九里投手が…
平尾順平 さん
ある意味、もうできあがって気がします。
青山高治 キャスター
けっこう球数を投げています。
平尾順平 さん
そうですよね。オープン戦ってこんなに投げるものでした？って思いました。
中根夕希 キャスター
九里投手ならではですよね。
青山高治 キャスター
投げるの、大好き。九里投手って感じがします。
