【高校受験2024】兵庫県公立高入試<国語>講評…昨年度からの難易度変化なし

【高校受験2024】兵庫県公立高入試<国語>講評

2024年3月12日(火)、令和6年度(2024年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2024年3月4日に発表された全日制の志願者数は2万2,677人で、志願倍率は1.04倍となった。

リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「国語」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<国語>講評

(開成教育グループ 提供)

【国語】昨年度からの難易度変化:なし

大問1 説明的文章 標準
大問2 漢文 標準
大問3 古文 易
大問4 文学的文章 易
大問5 説明的文章 やや難

大問数と問題構成は例年どおりであった。最後の大問5の問題数が非常に多く、丁寧に文章を読み込んでいないと解けない問題が多いため、時間配分が非常に重要になったと考えられる。

大問1は、俳句に関して学生が批評し合う会話から出題された。一見専門的な俳句の知識が問われる問題にも見えるが、文章を丁寧に読み解けば正解できる問題が多かった。

大問2は、返り点、動作主語を問う問題に加えて、資料をもとに文章内容を問う問題が出題された。文章自体は難しいものの、内容を問う問題は一問しかなく、難易度は標準レベルといえる。

大問3は、古文単語や古文常識、掛詞など、基本的な知識を問う問題が多かった。また、文章内容も非常に読みやすいものであった。

大問4は、本文の読解よりも文法や語彙などの問題が中心であった。大問5の問題数が多いことを踏まえると、大問4は素早く解いておいておきたかった。

大問5は、近代化における人々の個人化というテーマで書かれた文章が出題された。前述したように問題数が非常に多く、文章内容を的確に読み取ることが必要であった。文章の流れをおさえ、指示語やキーワードを見逃さずに丁寧に読解する時間を確保できていれば、問題自体は標準レベルなので正解できるものが多かったと考えられる。

また、そのほかにも漢字の読み取りや文法など、基本的な知識を問う問題も一部出題されている。


このレポートは2024年3月13日(水)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

編集部

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