ナワリヌイ氏側近への襲撃、リトアニア「背後にロシア」と非難

Andrius Sytas

[ビリニュス 13日 ロイター] - ロシア反政府活動家の故アレクセイ・ナワリヌイ氏の側近を長年務めたレオニード・ボルコフ氏が襲撃された事件で、リトアニアは13日、ロシアが背後にいると非難した。

リトアニアのナウセーダ大統領は、明らかに計画的だと指摘。北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)加盟国の同国に対する挑発とロシアを非難した。情報当局も、ロシアの大統領選挙で野党が影響を及ぼすのを防ぐだめに実行されたとの見方を示した。

ボルコフ氏も13日、同氏に対する襲撃はクレムリン(ロシア大統領府)の仕業と指摘した。同氏は対話アプリ「テレグラム」を通じ、腕を骨折し、ハンマーによる打撃で脚を負傷したと説明。病院で一夜を過ごし、13日午前に帰宅したという。

明らかにロシアのプーチン大統領らによる犯罪だとする一方、「われわれは降伏はしない」と表明。「難しいことだが対処していく。私はまだ生きている」と投稿した。

この事件に関してロシア側からのコメントは今のところ出ていない。

ナワリヌイ氏の元広報担当者キラ・ヤルミシュ氏によると、ボルコフ氏は12日、リトアニアの自宅の外で催涙スプレーとハンマーで襲われ、額にあざができたほか脚を負傷した。

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