東大寺二月堂のお水取り大きな「籠たいまつ」 夜空を焦がす

大和に春を告げる東大寺二月堂の修二会・お水取りで12日、籠たいまつが上がりました。

「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の修二会は、練行衆と呼ばれる僧侶が人々にかわって罪を悔い改め平和と国の安泰などを祈るものです。奈良時代から一度も絶やすことなく続けられてきました。たいまつは3月1日からの本行期間中、練行衆を導く明かりとして毎日灯されています。12日は「籠たいまつ」と呼ばれる長さ約8メートルの大きなたいまつが上がり、童子が燃え盛る籠たいまつを持って二月堂の舞台を駆け抜けると真っ赤な火の粉が舞い散りました。

修二会は13日未明に井戸から「香水」を汲み上げて十一面観音に供えるお水取りが行われました。15日にすべての行が終わるとまもなく大和に春が訪れます。

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