サウジアラムコ、対中投資の拡大を検討

サウジアラムコ、対中投資の拡大を検討

湖南省資興市のガソリンスタンドで給油するスタッフ。(2023年11月21日撮影、資興=新華社配信/李科)

 【新華社北京3月13日】サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコはこのほど発表した2023年12月期決算で、世界石油市場に楽観的見通しを示し、中国事業の推進に取り組んでいるとして、「これは既存事業と今後の発展にとって極めて必要だ」と述べた。

 ロイター通信は決算発表後に同社のアミン・ナセル社長兼最高経営責任者(CEO)の話を引用し、中国市場の石油需要は引き続き拡大し、健全な発展を維持しており、同社は中国市場に投資するチャンスを探っていると報じた。

 同社のムハンマド・Y・アル・カタニ下流事業社長は昨年12月、新華社のインタビューに応じ、2060年までの二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す中国の取り組みは、同社と中国のパートナー間の協力にチャンスをもたらしており、中国市場はチャンスにあふれているとの見解を示した。

 2022年に1611億ドル(1ドル=約148円)と過去最高を記録した同社の純利益は、23年には原油価格の下落を受け1213億ドルに落ち込んだものの、依然として過去2番目の高水準を保っている。

 同社は世界最大の石油会社の一つで、主に石油の探査・開発、生産、精製、輸送、販売などを手がけており、現在は中国企業と提携して複数の合弁企業を設立している。

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