レヘチカ、ルブレフに続いてチチパスも撃破し8強。元世界4位ベルディヒ氏のアドバイスが好調の要因「自信を手にできた」[BNPパリバ・オープン]

レヘチカ、ATPマスターズ1000で初の8強

現地3月12日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第32シードのイジー・レヘチカ(チェコ/世界ランク32位)が第11シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)を6-2、6-4のストレートで破り、ATPマスターズ1000で初めての準々決勝に進んだ。

22歳のレヘチカは、2年連続2度目の出場。今大会では、2回戦から登場しブランドン・ナカシマ(アメリカ/同93位)を3-6、6-3、6-4の逆転で下して初戦を突破すると、3回戦では第5シードのアンドレイ・ルブレフ(同5位)を6-4、6-4で撃破。一度もブレークを許さずトップ10から3度目の白星を挙げ、ATPマスターズ1000では昨年4月のモンテカルロ大会以来となるベスト16入りを果たした。

そして、チチパスとの4回戦でも安定感のあるサービスゲームを披露し0-1から5ゲームを連取。6-2でセットを奪うと、第2セットも序盤のリードを最後まで守り切り、ブレークされないまま6-4で締めてATPマスターズ1000で初めて準々決勝に進んだ。

今大会のレヘチカ陣営には、元世界ランク4位で2019年に引退したトマーシュ・ベルディヒ氏がいる。現役時代は交流がなかったというが、コーチのミハイル・ナブラチル氏を介して知り合い、昨年直接サポートしてほしいと頼んだところ数大会の帯同で合意。昨年大会は2回戦でルブレフに敗戦しており、それもあって経験豊富なベルディヒ氏の知恵を借りたかったとした。

「彼の経験やここでプレーしていた時に感じていたこと、難しい状況に置かれたときにどんなヒントをくれるのか参考にしたかった」と、大会前から特にフットワークのアドバイスを受け、「このサーフェスでプレーする自信を得られた」と話した。

準々決勝では、現在の男子ツアーで一番波に乗っている第3シードのヤニック・シナー(イタリア/同3位)と対戦。2019年4月のチャレンジャー大会以来の対戦となる。

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