民間気象会社「ウェザーニューズ」は3月13日、2024年春の桜の開花予想を発表した。今年は平年並みか平年より早まる所が多い予想。北陸や北日本では平年より1週間以上早まる所がある見込み。一方、九州や四国では平年並みの所が多く、九州や東海ではやや遅くなる所がありそうだ。お花見にオススメの日はいつ？ 全国各地の開花予想日、満開予想日をまとめた。
同日発表された第6回予想によると、3月上旬の寒の戻りの影響で開花に向けた桜の生長が足踏みし、昨年よりも一週間程度遅いペースで進んでいる。この先一週間は気温が平年よりも高くなり、週末には最高気温が20℃近くまで上がる予想だ。来週中頃からは一時的な寒の戻りがあるものの、月末には再び平年よりも暖かくなる見通しとなっている。このため、つぼみは来週にかけて足早に生長し、月末からの暖かさで開花が進んでいきそうだ。
3月20日には東京と広島で桜が開花する予想。23日には福岡と高知、名古屋が続き、3月中に西日本や東日本の各地で開花して東北南部でも咲き始める見通し。4月下旬には北海道に桜前線が上陸し、4月22日に函館で開花する予想。
開花から5〜10日ほどで満開を迎えるところが多くなる見込み。3月28日に東京で満開となり、4月上旬に西日本と東日本の各地で満開となる予想となっている。満開時期も平年並か平年より早まるところが多い見通し。特に北日本では平年よりも一週間以上早まるところがあるため、お花見の計画は早めに立てるのがおすすめだ。
北陸の桜の開花は平年より早いか非常に早い予想。福井は3月27日に開花する見込みで、開花から5日程度後たった4月1日には満開になる見込み。福井県内の桜の名所を駆ける3月31日開催の「ふくい桜マラソン」では、綺麗な桜並木を望めそうだ。石川(金沢)と富山が3月28日、新潟が4月1日に開花する見込みで、4月2日には富山で、4日には石川で、5日に新潟で満開の予定。特別名勝兼六園(石川県)では4月3日に満開の予想で、満開時期も平年よりやや早いか非常に早い見込みだ。
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全国各地の開花予想日(ソメイヨシノ標本木)
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各エリアの開花予想
関東甲信
関東甲信の桜の開花は、平年並か平年よりやや早いところが多いが、長野では平年より非常に早い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり、桜の生長が加速。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、開花時期は平年並か平年より早まる見込み。
開花は3月20日に東京からスタート。3月中に関東北部でも開花し、4月4日には長野で開花を迎える。開花から1週間前後で満開を迎え、3月28日に東京、4月1日に横浜と熊谷、前橋で満開となる見込み。満開時期は平年並から平年より早い見込み。
北陸
北陸の桜の開花は平年より早いか非常に早い予想。寒の戻りで生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり、桜の生長が加速。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、開花時期は平年より早まる見込み。
3月27日に福井から開花が始まり、開花から5日前後で満開を迎え、4月1日に福井、2日に富山で満開となる見通し。特別名勝兼六園(石川県)では4月3日に満開の予想。満開時期も平年よりやや早い〜非常に早い見込み。
東海
東海の桜の開花は平年並か平年よりやや早いところが多いが、静岡では平年よりやや遅い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり、桜の生長が加速。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、開花時期は平年並か平年より早まるところが多くなる見込み。ただ、休眠打破が鈍い可能性のある静岡では平年よりやや遅い見込みだ。
3月23日に名古屋から開花が始まり、開花から1週間前後で満開を迎え、3月30日に津、4月1日に名古屋と岐阜、5日に静岡で満開となる。鶴舞公園(愛知県)では4月1日に満開の予想。満開時期も平年並か平年よりやや早いところが多いが、静岡では平年よりやや遅い見込み。
近畿
近畿の桜の開花は平年並か平年よりやや早い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり桜の生長が加速。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、開花時期は平年並か平年より早まる見込み。
3月24日に京都と和歌山で開花し、25日に大阪が続く。開花から1週間前後で満開を迎え、3月31日に和歌山、4月1日に京都で満開となる予想。大阪城公園(大阪府)では4月3日に満開の予想だ。満開時期は平年並〜平年より早い見込み。
中国
中国・四国の桜の開花は平年並のところが多いが、山陰や広島では平年より早い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり桜の生長が加速。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、開花時期は平年並か平年より早まる見込み。
3月20日に広島から開花が始まり、23日に高知が続く。開花から1週間から10日ほどで満開を迎え、28日に広島、30日に松江で満開となる見通し。平和記念公園(広島県)では3月30日に満開の予想。満開時期は平年並〜平年より早い見込み。
九州
九州の桜の開花は平年並のところが多いですが、大分と熊本では平年よりやや遅い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間は暖かくなり桜の生長が加速するが、3月下旬には再び寒の戻りがあり、開花時期は平年並か平年よりやや遅くなる見込み。
3月23日に福岡から開花が始まり、25日に長崎と熊本、宮崎が続く。開花から10日前後で満開を迎え、3月31日に福岡、4月3日に長崎と熊本で満開となる見通し。熊本城(熊本県)では3月30日に満開の予想。満開時期は北部で平年並、南部は平年よりやや遅い見込み。
東北
東北の桜の開花は平年より非常に早い予想。寒の戻りでつぼみの生長が足踏みし、昨年と比べると1週間ほど遅いペースとなっている。この先1週間の気温は平年より高い予想。3月下旬に再び寒の戻りがあるものの一時的で、4月の気温は平年より高い傾向。このため開花時期は早まるところが多い見込み。
3月30日に福島と仙台から開花が始まり、4月上旬には東北北部でも咲き始める見通し。開花から5日前後で満開を迎え、4月3日に福島、5日に仙台で満開となる。弘前公園(青森県)では4月21日に満開の予想。満開時期も平年より非常に早い見込み。
北海道
北海道の桜の開花は平年よりやや早い〜非常に早い予想。3月中は気温の変動が大きくなるが、4〜5月の気温は平年よりやや高い傾向のため開花時期が平年より早まる見込み。
桜前線は4月下旬に道南や道央に到着し、5月にかけて道北や道東に北上。例年全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始めて、桜前線はゴールへと向かう。開花から5日以内に満開を迎え、4月26日に函館、27日に札幌で満開となる見通し。五稜郭公園(函館市)では4月26日に満開の予想。満開時期も平年より早い〜非常に早い見込み。
