ヤングケアラーの子どもの支援に 仙台城南高校の生徒が診断サイトを制作

大人に代わって家事や家族の世話をするヤングケアラーの子どもの支援につなげようと、自分がヤングケアラーに該当するか診断できるサイトを高校生が制作しました。

診断サイトを作ったのは、仙台城南高校の2年生3人です。2023年10月から課外活動で仙台市のNPO法人と協力して、ヤングケアラーの啓発に取り組んでいます。

宮城県が2022年に行った調査では、仙台市を除く宮城県の小中学生のうち13人に1人が「世話をしている家族がいる」と回答しています。

生徒たちは、活動を進める中で家庭内の問題であるためヤングケアラーの実態が表面化しにくいことや本人も自覚していないケースが多いことを知り、早期の発見と支援につなげるための診断サイトを制作しました。

「家事をどのくらいの頻度でしていますか」「家の手伝いをするために友達の誘いを断ることがありますか」などの9つの質問に答えると、点数に応じてヤングケアラーの程度が診断されます。

質問に添えた具体例は、一般的な家事手伝いとの違いをイメージできるよう生徒たちが支援の現場で聞き取った話を元に考えたと言います。

仙台城南高校加川結梨さん「今回作った診断サイトを活用して、実際に診断して自分がヤングケアラーと気付けることもそうだし、他の人に相談する、そのステップを踏んでもらえたら良いなと思います」

生徒の作った診断サイトは、QRコードから読み込むことができます。ヤングケアラーの支援については自治体やNPO法人が相談窓口を設置しています。今、悩んでいる人、家事で少し疲れたなと感じている人は是非こうした窓口を通じて助けを求めてみてください。

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