きみとバンド[ライブレポート]決意あふれるパフォーマンスを見せたZepp Osaka bayside公演「みんなと一緒にあの場所へ行くために自分たちのスタイルを信じて進んでいきます」

きみとバンド[ライブレポート]決意あふれるパフォーマンスを見せたZepp Osaka bayside公演「みんなと一緒にあの場所へ行くために自分たちのスタイルを信じて進んでいきます」

きみとバンドが、3月10日(日)にZepp Osaka baysideにて<きみとバンドZepp tour WEST 2024>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

同ツアーはインディーズガールズバンド初の武道館公演、Zepp全国5大都市ツアーを目標に掲げたきみとバンドがその前哨戦として実施したもの。

開演定刻14:30になると客席が暗くなり、BGMとともに紗幕にカラフルなライティングが映し出された。BGMが止まると、メンバーの影が映し出され、軽快な大野のドラムソロからゆきたんのベースソロに繋がると紗幕が落ちる。きみとバンドのライブ1曲目の定番で、バンド名と同名曲「きみとバンド」でスタート。続いてきみとバンドの中では比較的テンポが速く、ディスコ調のイントロから始まる「スローモーション」を届けた。

曲が終わると、ギターの清原が“私たちにとって1年半ぶりのZepp。めちゃくちゃ楽しんで帰りたいと思います。盛り上がっていきましょう。それでは、次はきみとバンドの中でも人気の青春ソングをお届けします。「ローズマリー」”。最初の2曲から一転してミディアムバラードで、きみとバンドでも1、2を争う人気曲「ローズマリー」、続いてアイドルが歌ってもおかしくないポップな「きみが好き」と、幅広い音楽性のきみとバンドを体現する2曲を演奏した。

今度のMCはボーカルの森田。“私たちにとってZeppって、やっぱり特別な場所で。1年半前にZepp Haneda(TOKYO)を埋めて、そこから本当に状況がガラッと変わって。周りの目も実感できるくらいに変わって。本当に節目の大切な場所なんだなと思いました。ここからはカバー曲を少し披露したいと思います。それでは聞いてください。「紅蓮華」”。

最近、きみとバンドが力を入れている「紅蓮華」(LiSA)、「新時代」(ado)、「ブルーバード」(いきものがかり)と、アニソンカバー3曲を立て続けにパフォーマンス。このカバーでは、森田がボーカリストとしての実力の高さを証明する素晴らしい歌声を響かせた。

再び、清原が“先日の台湾で初披露させていただいた「ブルーバード」。日本では初披露となりました! 昨年からアニソンカバーを始めまして。きみとバンドにはオリジナル曲がたくさんあるのになんで?って思われる方もいるかもしれないんですけど、来年?じゃなくて来月にはね。その意味というか理由もわかると思うので”とコメント。

ここから森田がキーボードにチェンジ。こちらも最近のきみとバンドの定番となっている至極のバラード3連発「さよならリフレイン」「ユメコイ」「つよがり」へ。

今度は、ドラムの大野がMC。“この前の名古屋では、泣いちゃった。武道館までは泣かないと決めていたのに。本当にいろいろあって、Zepp Haneda(TOKYO)を埋めたのだから、ほかもやらないととか、4年目だからウマく演奏しないといけないとか、今までにはないプレッシャーを感じていて。なんか1番大切なものを忘れてしまっていました。きみとバンドはいつだって、がむしゃらに泥臭く。そして楽しく。私たちにはみんながいるから。みんなと一緒にあの場所へ行くために自分たちのスタイルを信じて進んでいきます”。

ここからきみとバンド最速曲でインディーズガールズバンド初の武道館を目指す想いが込められた「あの場所へ」、さらにファンがジャンプして盛り上がる「恋のモンスター」、きみとバンドのライブの最後の曲としてお馴染みの「∞YAKEN」を投下して本編は終了。

ファンによるアンコールの大合唱後には、きみとバンド流HIP HOPで愛媛県東温市の観光大使を務める清原作詞の「東温ラブストーリー」が流れ始める。すると客席側からメンバー4名が登場して客席を練り歩きながら、同曲を披露した。

ステージに戻ると清原が“アンコールありがとう。この登場がなんか定番になりつつあって怖いよね。毎回どこから出てくるんやろみたいな”と語ると、タオルを持つ。曲に合わせてタオルを回すきみとバンド流HIP HOPを「spicy!」を歌唱。そして、アンコールのラストは「歌にのせて」で終了した。

ライブ全体を振り返ると、まず印象的だったのが今回のライブで森田がアコースティックギターを持たなくなったこと。これは森田がよりボーカルに力を入れるというメッセージなのか。清原のステージ狭しと動きまるギタープレイは、エンタテインメントとして素晴らしい表現力で、大野の決して派手なプレイではないが安定したビートを刻み、ボトムを支えるドラムの安定感も今まで以上に感じた。昨年12月のライブでデビューした新メンバーのベーシスト・ゆきたんも、ベースを始めてまだ半年程度にも関わらす、大野とボトムを支えるプレイを披露。12月のデビューライブからかなり進歩していた。

また、今回の衣装も青と黒を基調としていて素晴らしく、エンタテインメント性の高いバンドであると感じた

なお、きみとバンドは3月16日(土)にZepp Fukuokaでもライブを行なう。

<きみとバンドZepp tour WEST 2024>

<きみとバンドZepp tour WEST 2024>

<きみとバンドZepp tour WEST 2024>

日時:2024年3月16日(土)OPEN 16:00/START 17:00

会場:Zepp Fukuoka

■チケット

前方自由席 ¥7,000

後方自由席 ¥3,500

※チケットぴあで販売

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