駐車場拡張「地元の念願だった」 小山のハクチョウ飛来地・大沼 普通車45台から124台に

拡張した大沼駐車場

 【小山】ハクチョウの飛来地として知られる羽川の農業用ため池「大沼」で13日、拡張した駐車場の竣工(しゅんこう)式が行われ、地元関係者ら約30人が完成を祝った。

 大沼は親水公園として整備されており、2010年に国の「全国ため池百選」、11年に県の「とちぎのふるさと田園風景百選」に選ばれた。ハクチョウのほか、カモやサギなどの水鳥が生息し、訪れる人も多い。

 地域内のコミュニティー活性化や、地域外からの来訪者増によるにぎわいの創出などを図るため、市は19年に羽川大沼周辺地区整備構想を策定。その一環として、駐車場を拡張した。完成により普通車の駐車台数は従来の45台から124台に、身障者用は2台から3台に増えた。総工費は約5千万円。

 式典で浅野正富(あさのまさとみ)市長は「大沼に多くの人が訪れ、より親しんでもらうことを期待します」とあいさつ。市自治会連合会長で桑絹支部長の柿崎全良(かきざきまさよし)さん(70)は「駐車場拡張は地元の念願だった。これからも住民が連携し、地域発展のため頑張りたい」と力を込めた。

拡張した大沼駐車場の竣工式

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