【開業医351人に聞いた】「いつまで病院、続けますか?」引退を希望する年齢は「70〜74歳」が最多 跡継ぎ問題も

「引退後のビジョンはまだ明確ではない」という開業医の実情が明らかに ※画像はイメージです(arc image gallery/stock.adobe.com)

高齢化社会に伴い、医師の高齢化も進んでいます。株式会社ギミック(東京都渋谷区)が全国の開業医351人を対象に実施した「開業医の引退」に関する意識調査によると、開業医が引退したい年齢は「70〜74歳」が最も多くなりました。また、事業承継については、4割強が「まだわからない」と回答したそうです。

調査は2023年3月〜2024年1月の期間にインターネットで実施されました。

引退を希望する年齢(提供画像)

全国の開業医に「引退を希望する年齢」を聞いたところ、「70〜74歳」(19.4%)が最も多く、次いで「75〜79歳」(17.7%)、「65〜69歳」(13.7%)といった回答が続きました。一方、「生涯現役」(6.3%)という回答もみられ、「開業医は一般的な会社員の定年よりも長く働きたいと考えている」という実態が明らかとなりました。

引退後の事業承継について(提供画像)

また、60代以上の開業医179人に対して、「引退後の事業承継」について聞いたところ、「事業承継を予定している」と回答したのは29.1%なのに対し、「予定していない」は26.8%、「まだわからない」が44.1%となり、「医師として長く働きたい」と考えている一方、「引退後のビジョンはまだ明確ではない」という開業医の実情がうかがえる結果となりました。

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