西郷隆盛の末っ子写真発見 福岡の子孫所蔵と歴史研究家

1892年撮影と推察される、西郷隆盛の息子らの写真。前列右に着席している男性が酉三で、同左は菊次郎。後列に立っている2人は酉三と同じ学校の生徒とみられる(諫山尚子さん蔵)

 明治維新で活躍した西郷隆盛の末っ子酉三の写真を福岡県に住む子孫が所蔵していたと、幕末の薩摩藩に詳しい歴史研究家原田良子さんが13日、発表した。裏書きから1892年に撮影したと推察され、原田さんは「酉三の写真が見つかったのは初めてではないか」としている。

 原田さんによると、酉三は隆盛の3人目の妻で正妻とされた糸子との子どもで、1903年に31歳で死去した。これまでに詳しい経歴は分かっておらず、肖像も見つかっていない。

 写真には洋服姿の酉三のほか、東京都内にある成城学校(現・成城中学・高校)の制服を着ているとみられる2人も写っている。

© 一般社団法人共同通信社