『猫のいい飼い方・悪い飼い方』4つのギモンの分かれ道 愛猫のために選択を間違わないで!

1.完全室内飼育にしたほうがいい?

健康と安全を守るためにも、猫を飼う際は「完全室内飼育」が推奨されています。

猫が自由に外に出られると、ほかの猫とケンカをしたり交通事故に巻き込まれる恐れがあり、大ケガをしたり、最悪の場合死に至る可能性もあります。

完全室内飼育を徹底していると、そういった思わぬ事故やケガのリスクを最小限に抑えることができるのではないでしょうか。

しかし、心配なのは事故やケガだけではありません。

一歩外へ出ると、さまざまな猫と接触する可能性があるため「猫風邪」や「猫エイズ」などの病気のリスクが高くなります。このような感染症は、野良猫とのケンカで負った傷口から感染する可能性もあるため注意しなければなりません。

猫にとって外の世界は危険が多いため、脱走を防ぐための対策や、万が一脱走してしまったときのために迷子札を装着することも大事になります。

2.猫の不妊治療はかわいそう?

猫の発情期は1年に2度訪れると言われており、望まない妊娠や愛猫の心身の健康を守るためにも、不妊手術を受けることが望ましいです。

発情期の猫は、パートナーを求めて大きな声で鳴いたり、オス猫の場合は、縄張りを主張するために「尿スプレー」と呼ばれるマーキング行為を行うこともあります。

普段は大人しい猫や脱走癖がない猫も、発情期になるとパートナーを求めて外に出たがる猫は多いでしょう。

油断していると、玄関や窓の少しの隙間から外へ飛び出してしまい、事故に遭ったりメス猫をめぐってオス猫同士がケンカをして大ケガをすることも考えられます。

望まない妊娠を防ぐだけでなく、思わぬ事故やケガを防ぐためにも猫の不妊治療は必要と言えます。

3.動物病院に行くのは具合が悪いときだけでいい?

猫を動物病院に連れて行くのは、ケガや病気など具合が悪いときだけではありません。

健康を管理するためにも、定期的な動物病院の受診が大事になります。

感染症などの病気を防ぐためのワクチン接種や、病気の予防・早期発見につながる定期健診などの予防医療を受けさせることも、猫が健康に暮らしていくうえで必要不可欠です。

猫の年齢や病歴によって異なりますが、成猫の場合は1年に1回、シニア猫や持病のある猫は半年に1回の頻度で健康診断を受けるのが理想的です。

ワクチンに関しても個体差はあるかと思いますが、子猫の初回ワクチンプログラムが完了したあとは、1年~3年に1回、ワクチン接種のため動物病院を受診する必要があります。

猫の具合が悪いときだけでなく適切なタイミングで動物病院を受診し、愛猫の健康を守ってあげてくださいね。

4.猫にしつけは必要?

猫と飼い主さんが安全で快適な生活を送るためにも、猫のしつけは必要です。

以下は、猫に必要なしつけの一例です。

  • トイレトレーニング
  • 爪とぎ
  • 噛み癖
  • ひっかき癖
  • 立ち入り禁止の場所を教える
  • お手入れに慣れさせる

猫はもともと群れを作らず単独で生活していたため、自立心が強く、誰かに無理強いされることが苦手な動物です。

そのため、猫に何かを教えることは簡単なことではありませんが、何度も繰り返し教えることで徐々に覚えてくれるようになります。

猫に「ダメ」を教えるときは、短い単語を使ってその場ですぐに注意するのが効果的です。

猫を褒めるときは大好物のおやつを与えたり、猫が喜ぶポイントを優しく撫でるなど、猫にとって嬉しいご褒美を用意すると良いでしょう。

「この行動を取ると良いことが起きる」と覚えてもらうことが肝心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫の「いい飼い方・悪い飼い方」についてお話しいたしました。

今回ご紹介した内容は、猫の心と体の健康を守ることにもつながりますし、猫と一緒に暮らしていくうえで最低限守っていただきたいポイントでもあります。

長く幸せに過ごすためにも守るべきポイントを抑えて、愛猫の健康を守ってあげてくださいね。

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