漏水トラブル解消 茨城・大洗町 濁り水の排出終える

大洗町役場=同町磯浜町

茨城県大洗町で水道管が漏水し町内全域で断水や水の濁りが発生したトラブルで、町は13日、町内の消火栓から濁った水を排出する作業を実施した。前日に続き、町内5カ所で給水が行われた。町によると、同日午後8時ごろまでに、水の濁りがほぼ解消されたという。

町によると、漏水は12日早朝、町夏海浄水場(同町大貫町)から延びる直径約40センチの水道本管が破損して発生。水道管内の水圧が下がり、町内約6700世帯が断水や水の濁りに見舞われた。水道管の復旧作業は同日午後6時半までに終了したが、町内各地で水が濁り飲用できない状況が続いていた。

このため同日朝から町内5カ所で給水を実施。町役場の給水所を訪れた芹川大さん(83)と妻の光子さん(81)は「茶色く濁った水が出て、12日はお風呂に入れなかった」と話した。町内の飲食店では、水道水を使わない一部メニューのみを提供するなど対応に追われた。

濁り水の排出や水道管の洗浄作業は13日午後8時ごろまでに完了。町は当初、同日朝までに終える予定としていたが、「水道管内の汚れが想定より広範囲にわたり、管を洗う作業に時間がかかった」と釈明した。

漏水トラブルで13日が臨時休校となった町内4小中学校では、14日から通常通り授業を再開する。

町は、水の濁りが残っている場合は蛇口から水を出して、水がきれいになったことを確認してから使用するよう呼びかけている。

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