民間小型ロケット、打ち上げ5秒後に「飛行中断措置」で爆発 原因は調査中

宇宙ベンチャー企業「スペースワン」(東京)が2024年3月13日11時過ぎ、延期となっていた小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを和歌山県串本町にある同社の発射場「スペースポート紀伊」から行ったが、直後に爆発した。

日本初となる民間企業単独での人工衛星の打ち上げを目指していた。

9日は警戒区域に船舶確認され延期されていた

同社が独自開発した固体燃料式小型ロケット・カイロス初号機は、上昇を始めて5秒ほどで爆発し、打ち上げは失敗した。

豊田正和社長は記者会見で「期待に十分お応えできなかったことに深くお詫びを申し上げます」と陳謝。打ち上げから5秒後に「飛行中断」の措置がとられたと説明した。周辺地域はや関係者の被害もなかったとし「安全な飛行中断ができた」という。原因については、対策本部を立ち上げて現在調査中だとした。

豊田市「この結果を前向きに捉えて次の挑戦に臨みたいと考えています」「挑戦を続けまして、全てのミッションを達成することこそが、本当の意味での地元への貢献だと考えております。一層精進して参ります」などと話した。

当初打ち上げは9日11時ごろを予定していたが、海上の警戒区域に船舶が入り直前で延期していた。同社は今回、監視する船を増やすなどして対応した。

Xでは次のようなコメントが寄せられている。

「残念でしたが、失敗の先に成功があるのでしょうね」
「次のチャレンジを頑張ってほしいね」
「思った以上に大爆発だった」
「重要なのは爆発の原因を解析して次に活かせるかどうか」

© 株式会社ジェイ・キャスト