栄養士がアドバイス!口内炎の原因と食事でできる対処法

口内炎とは、口の中の粘膜や舌に起こる炎症の総称です。一般的なのは、丸く白っぽい潰瘍ができ痛みを伴うアフタ性口内炎で、食事をとりにくくなることもあります。放置していても自然と治りますが、なるべく悪化させずに早く治したいですよね。そこで、口内炎の発生する原因や予防法について解説します。

口内炎が発生する原因

やけどや口の中を噛んで傷付けてしまうなどの直接的な原因のほか、疲労・ストレス・免疫機能の低下・ビタミン不足・鉄不足・亜鉛不足も口内炎を起こすと考えられています。また、口の中が乾燥していたり、不衛生だったりすると口内炎ができやすいとも言われています。(※1‐2)

口内炎になったときに気をつけること

口の中を清潔に保つため、うがい・歯磨きを欠かさず行いましょう。 口内炎ができて食事量が落ちてしまうと、栄養バランスが崩れやすくなります。食べやすい食事にするよう工夫をし、栄養素が偏らないように気をつけましょう。
⇒ポイントは野菜・果物・主菜!食事バランスガイドで健康的に (あすけん公式サイトに移動します)

<食べやすい食事にする工夫〉

・柔らかく調理する
・スパイスなど辛いものは避ける
・熱すぎない温度にする
・酸味の強いものは避ける
・水分不足を防ぐため、水分の多い食品を選ぶ(大根・ほうれん草などの葉野菜、トマトなど)

口内炎の予防法

毎日欠かさず歯みがきやうがいを行い、口の中を常に清潔に保ちましょう。また、疲労やストレスを取り除くため、適度な休養を取ることも大切です。

食生活では、粘膜の健康を保つ働きのある、ビタミンA ・B群(とくにB2・B6)・ビタミンCを補いましょう。また、新陳代謝に必要な亜鉛・鉄などのミネラルも大切です。

<多く含まれる食品>

・ビタミンA:レバー・うなぎ・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草
・ビタミンB2:カレイ・さば・いわし・納豆・卵・きのこ
・ビタミンB6:カツオ・マグロ・鮭・さんま・バナナ
・ビタミンC:ピーマン・ブロッコリー・柿・キウイフルーツ
・亜鉛:牡蠣・するめ・ホタテ
・鉄:レバー・牛肉・豚肉・鶏肉・あさり・大豆食品

口内炎は、疲労・ストレス・栄養不足などで、カラダが不調を訴えるサインともいえます。生活習慣や食事を見直すことが、厄介な口内炎の予防・改善につながります。 大抵の口内炎は2週間ほどで治りますが、中には他の病気が潜んでいる場合もあるようです。2週間以上経過しても治らない場合は、耳鼻咽喉科や歯科で診てもらうようにしましょう。(※1)

【参考・参照】
(※1)一般社団法人 新潟県歯科医師会 歯とお口の健康について
〈http://www.ha-niigata.jp/health/qa/care/07.html〉(最終閲覧日 2017/4/25)
(※2)一般社団法人 豊橋市歯科医師会 News Digest
〈http://www.tda8020.org/newsdigest/h20170116.html〉(最終閲覧日 2017/4/25)


【執筆者:管理栄養士 衞藤 敬子】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。


※本記事は、AI食事管理アプリ『あすけん』の「ダイエットの知識」コラムからの転載記事です。


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