鶴岡八幡宮が神社本庁から離脱へ 八幡宮「話せない」本庁「理由分からず」

多くの参拝者が訪れている鶴岡八幡宮=13日、鎌倉市雪ノ下

 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市雪ノ下)が全国各地の神社を束ねる宗教法人「神社本庁」(東京)から離脱することが13日までに分かった。離脱の理由について鶴岡八幡宮の担当者は「手続き中のため、話せない」としている。

 今月5日に宮司や氏子総代らでつくる責任役員会が開かれ、全員一致で離脱を決定。同日境内に離脱を知らせる公告を掲示し、離脱する旨を内容証明郵便で神社本庁に送付、7日に受理された。離脱に県の認証が必要で、手続きの完了には3~4カ月ほどかかるという。

 神社本庁は全国神社の約95%に当たる約7万8000社を束ねている。各神社の負担金などで運営され、各神社の支援、神職養成などに取り組んでいる。鶴岡八幡宮は1946年に神社本庁が設立された当初から、傘下の包括関係にあるという。神社本庁の担当者は「理由が分からず、非常に残念なことと考えている」と話している。

 鶴岡八幡宮は鎌倉幕府を開いた源頼朝が1180年に現在の場所に祭ったのが始まり。日本三大八幡宮に数えられ、県内を代表する観光スポットとなっている。

© 株式会社神奈川新聞社