「キングカズ」に称賛相次ぐ J1最年長出場記録を更新

【川崎-横浜FC】スタメンで出場した横浜FC・三浦(右)=等々力

 J1最年長出場記録を更新した横浜FCの元日本代表FW三浦知良(53)に、国内外から称賛の声が相次いでいる。国際サッカー連盟(FIFA)は公式ツイッターに「キングカズが史上最年長のプレーヤーになった」と投稿。下平隆宏監督(48)も「カズさんが試合に出ることで、日本中のサッカーファンがざわついた。そういうことができる数少ないプレーヤー」とたたえた。

 三浦は23日の川崎戦で後半11分まで出場した。試合は2―3で惜敗したが、下平監督は「カズさんが入ることで周りへの影響力があり、プラスになっている」とコメント。共に先発したMF松井大輔(39)も「久しぶりに一緒にプレーできてよかった。(三浦とは)首位相手に勝てるチャンスは多かったと話した」と明かした。

 対戦した川崎のMF中村憲剛(39)にとっても、忘れられない一戦になったようだ。この試合で左膝の大けがから約10カ月ぶりの先発出場を果たしたが、「カズさんの4680日ぶりに比べたら大したことない」と大記録達成のレジェンドを持ち上げた。

 試合後にユニホームを交換したことを明かし、「カズさんは『負けたのは悔しいが、ありがとう』と話していた。あとは思い出せないぐらい緊張した。(ファンだった)中学生の自分に戻った感覚だった」と満面の笑みで振り返った。

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