契約延長か、今夏退団か…去就不透明のキミッヒ、鍵を握るのはバイエルンの新監督?

バイエルンに所属するドイツ代表MFジョシュア・キミッヒの去就は依然として不透明なようだ。12日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

現在29歳のキミッヒは優れた配球力と卓越した戦術眼を兼ね備えたボランチ。シュトゥットガルトの下部組織出身で、2013年に入団したライプツィヒでプロデビューを飾った。2015年にバイエルンへ完全移籍で加入すると、程なくして主力に定着し、ここまで公式戦通算377試合の出場で41ゴール101アシストをマーク。中盤の主軸として数多くのタイトル獲得に貢献している。

バイエルンの“心臓”として長きに渡りチームを支えているキミッヒだが、かつて指導を受けたジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティを筆頭に、バルセロナ、パリ・サンジェルマン(PSG)ら国外メガクラブからの関心が明らかに。現行契約が2025年6月末までとなっていることや、トーマス・トゥヘル監督との関係悪化が噂されていることもあり、一部では今シーズン終了後の退団の可能性が報じられている。

この度『ビルト』が報じたところによれば、キミッヒとバイエルンとの間に今夏の確定事項はなく、その去就は依然として不透明とのこと。残り1年余りとなっている現行契約を延長し、慣れ親しんだクラブに留まる可能性もあれば、今夏に新天地を求める可能性も現時点では否定できないという。その上で、トゥヘル監督の後任として今シーズン終了後に就任する新指揮官、およびその人物が掲げるプロジェクトが同選手の去就に大きな影響を与えるだろうと指摘している。

なお、バイエルンは2025年夏にキミッヒがフリートランスファーで退団するというシナリオは何としても避けたい模様。新たにクラブのスポーツ部門の取締役に就任したマックス・エベール氏は近日中に同選手との具体的な話し合いを開始するものと見られている。

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