神奈川公立高入試のネット出願不具合「大変な時期に迷惑かけた」 教育局長が謝罪

神奈川県庁(資料写真)

 神奈川県内の公立高校入試のインターネット出願システムで、Gメールを使って申請した受験生にメールが届かないなどの不具合が相次いだ問題を巡り、県教育委員会の落合嘉朗教育局長は13日の県議会予算委員会で「入学者選抜の出願という極めて大切な時期に受験生や保護者らに心配と迷惑をおかけした。大変申し訳なく思っている」と謝罪した。

 問題では、今年1月9日と出願期間初日の同24日に、志願者が申請したメールアドレスがGメールだと、システム側から送信されたメールを受信できず、システムに入れないなどの状況が発覚していた。インターネット出願を利用した生徒約5万人のうち、Gメールアドレス利用者は約1万5千人。延べ954人の志願者はアドレスの変更などができなかったという。

 同局は今後、システム開発業者に報告書を求めるとともに、検証と再発防止策を講じるとしている。

 予算委で質問した相原志穂氏(立憲民主党)は「受験が人生初めての選択だった生徒も多かったのではないか。今回のようなトラブルは二度とあってはならず、非常に重く受け止めるべきだ」と訴えた。

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