現在遠藤航が所属しているリヴァプール。ユルゲン・クロップ監督の下で欧州屈指の強豪クラブに成長した。
今回は『Football Transfers』から「リヴァプールの移籍マーケットにおける放出選手の中で最大の失敗」をご紹介する。
シャビ・アロンソ
放出した年:2009年
放出先:レアル・マドリー
移籍金:3000万ユーロ(およそ48.34億円)
シャビ・アロンソはプレミアリーグのみならず世界でも最高のプレーメーカーであったが、ラファエル・ベニテス監督は2009年の夏に彼を売却することを決断した。
クラブはそのときアストン・ヴィラのイングランド代表MFギャレス・バリーの獲得に動いていたもののそれに失敗。さらにアルバロ・アルベロアも同じようにレアル・マドリーへと移籍してしまい、ダブルでの打撃を受けた。
この売却はリヴァプールに急激な衰退のスタートになった。バリーの獲得には失敗し、ベニテスは1年後に解任され、その後の7年間で1回しかトップ4に入れていない。
ハビエル・マスケラーノ
放出した年:2010年
放出先:バルセロナ
移籍金:2000万ユーロ(およそ32.23億円)
マスケラーノはスティーヴン・ジェラード、シャビ・アロンソとともに欧州最高の中盤トリオを形成したが、彼も2010年にリヴァプールを去った。
シャビ・アロンソが去ったクラブはチームのバランスを崩してしまい、マスケラーノも彼を追うようにスペインへと移籍していった。
そして彼はバルセロナでチャンピオンズリーグを2回制覇し、リーガも5回優勝。一方でリヴァプールは守備面の混乱を抑えられずに苦しんだ。
ラヒーム・スターリング
放出した年:2015年
放出先:マンチェスター・シティ
移籍金:4900万ユーロ(およそ78.96億円)
リヴァプールの下部組織で育ったラヒーム・スターリングは、トップチームで活躍を見せるやいなや、2015年の夏にマンチェスター・シティへと移籍した。その取引額は当時のイングランド人最高の数字だった。
契約延長のオファーを送っていたリヴァプールであるがそれを断られてしまい、直接のライバルを強化する取引になってしまった。
そしてスターリングはマンチェスター・シティで得点力を開花させ、2022年にチェルシーへと移籍するまで4回のプレミアリーグ優勝を経験している。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム
放出した年:2021年
放出先:パリ・サンジェルマン
2018年にエムレ・ジャンをフリーでユヴェントスに移籍させてしまったことはリヴァプールにとって大打撃だった。そしてその3年後、同じことがジョルジニオ・ワイナルドゥムにも起こってしまった。
ユルゲン・クロップ監督の戦術にとって重要なキーマンの1人であったが、彼は新契約の条件に納得せず、パリ・サンジェルマンへとフリーで去っていった。
リヴァプールは彼がいなくなって苦しみ、ワイナルドゥムもパリ・サンジェルマンでは活躍できず。誰の得にもならない取引になってしまった。
サディオ・マネ
放出した年:2022年
放出先:バイエルン
移籍金:2880万ユーロ(およそ46.41億円)
続け遠藤航!30代でプレミアリーグに「初挑戦」し活躍した5名
リヴァプールで6シーズンを過ごし、あらゆるトロフィーをコレクションしたセネガル代表FWのサディオ・マネ。サウサンプトンから加入して以来、重要な3トップの1人として活躍を続けた。
しかし彼は驚きのタイミングでクラブに退団の希望を突きつけ、バイエルンに2880万ポンドと比較的安い額で売却された。リヴァプールは彼が抜けたことによる適応にしばらく苦しみ、プレッシングの精度が下がってしまった。
一方でサディオ・マネもバイエルンで活躍できず、わずか1シーズンのみのプレーに。現在はサウジアラビアリーグのアル・ナスルに所属。