【カンボジア】不動産市場回復に2~3年必要、専門家予測[建設]

カンボジアで、不動産市場が新型コロナウイルス感染症流行前の水準まで回復するには、さらに2~3年必要との見方を専門家が示している。世界経済は緩やかながらも回復しているが、カンボジアの不動産市場は2024年初めにほぼ成長しなかったためだという。プノンペン・ポスト(電子版)が11日伝えた。

この専門家は、カンボジア不動産鑑定士・不動産業者協会(CVEAA)のソーン・シープ会長だ。同氏は、カンボジア・ジャーナリスト・クラブ(CCJ)が11日に開催した不動産市場に関する座談会に出席。カンボジアの不動産市場について、観光業向けのコンドミニアム(分譲マンション)、賃貸コンドミニアムでは回復の兆しがみられるが、土地、商業施設の取引は依然として低迷していると指摘した。

乱開発が行われ多数の未完成ビルが放置されている南部シアヌークビル州については、中国の不動産開発の傾向から判断して、将来的には急成長すると予測した。

同州の不動産市場については、不動産仲介大手センチュリー21ジリオン・ホールディングのシアヌークビル支店のイム・セン・ホー支店長が、インドネシアや中国などからの投資が戻り始めていると指摘している。

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