【マレーシア】旅客サービス料、6月から改定=航空委員会[運輸]

マレーシア航空委員会(MAVCOM)は12日、今年6月から旅客サービス料(PSC)を改定すると発表した。一部を引き上げ、新型コロナウイルスの影響を受けた航空業界を支援する狙いだ。新料金は、2026年12月末まで適用する。

改定では、これまで旅客サービス料の支払いが不要だった乗り継ぎ客に支払いを課す。国内線乗り継ぎ客の旅客サービス料は、ジョホール州スナイ空港を除き7リンギ(約220円)となる。スナイ空港の国内線乗り継ぎ客の旅客サービス料は10リンギ。国際線乗り継ぎ客の旅客サービス料は、クアラルンプール国際空港(KLIA)のターミナル1が42リンギ、ターミナル2とその他の空港(スナイ空港含む)が29リンギとなる。

航空委員会は同時に、従来から徴収している通常の旅客サービス料についても、KLIAターミナル1およびターミナル2とその他の空港の国際線、スナイ空港の国内線、国際線で改定する。

改定後、ターミナル1の国際線利用者は73リンギ、ターミナル2とその他の空港の国際線利用者は50リンギを支払う必要がある。現在は、ターミナル1とターミナル2ともに、東南アジア諸国連合(ASEAN)行きの利用者が35リンギ、ASEAN以外に出発する利用者が73リンギとなっている。

スナイ空港は、国内線の利用者の旅客サービス料が現在の11リンギから16リンギに引き上げられる。現在、ASEAN行きが35リンギ、それ以外への出発が73リンギとなっている国際線利用者の旅客サービス料は、一律で50リンギになる。

スナイ空港を除く空港の国内線利用者の旅客サービス料は、現在の11リンギが据え置かれる。

マレーシア航空委員会によると、旅行日が6月以降であっても、それ以前に航空券を発券していた場合、新しい料金は適用されない。

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