来夏、パリ・サンジェルマン(PSG)退団が濃厚となっているキリアン・エムバペは、出場機会減少により個人タイトル獲得へ雲行きが怪しくなっている。スペイン『AS』電子版が伝えている。
エムバペは今年2月、ナスル・アル・ケライフィ会長に来夏での退団の意向を伝えた。以降、リーグ戦4試合で先発出場は1試合のみと、プレータイムは大幅に減少している。
PSGのルイス・エンリケ監督は「我々はエムバペ抜きでプレーすることに慣れていく必要がある」と、エース退団が想像される来季を見据え、直近のリーグ戦ではエムバペをスタメンから外している。
シーズン開幕前にはトップチームから除外され、開幕戦を欠場したエンバペ。しかし、トップチーム復帰以降驚異的なペースでゴールを重ねていき、リーグ・アン25節終了時点で21ゴールを決め得点ランキングトップに立っている。
2位につけるジョナサン・デイヴィッドが14ゴールであること、そしてリーグ戦残り9節であることを考えれば、前人未到の6シーズン連続得点王は現実的となってきていることは間違いない。
一方で、エムバペが過去に一度も受賞したことがないヨーロッパ・ゴールデンシュー(旧称ヨーロッパ・ゴールデンブーツ)のタイトルレースでは、リーグ戦30ゴールをマークしているハリー・ケインに大きく水をあけられ、獲得は絶望的な状況になっている。
今後、リーグ戦でのプレータイムが限られていくことが予想されるエムバペ。来夏にPSG退団が濃厚となっていることから、その移籍先に最も注目が集まるが、個人タイトルレースからも目が離せない。