青空泳ぎ、能登に思い届け 宮城・東松島でこいのぼり200超

青空に翻るこいのぼり=宮城県東松島市

  ●子ども追悼、震災翌年に開始

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県東松島市で、亡くなった天国の子どもたちに届けと、200を超える青いこいのぼりが掲げられている。集まった人たちは元日の能登半島地震で亡くなった子どもたちも思い、祈りを捧げている。

 こいのぼりの掲揚は、東日本大震災で5歳の弟を含む家族4人を亡くした伊藤健人さん(30)=東松島市=が震災翌年から始めた。現在は有志メンバーが、趣旨に賛同したこいのぼりの寄付を募り、毎年3月11日~5月5日に掲げている。

 伊藤さんは2月中旬に能登を訪れ、現地で活動する支援団体に、こいのぼりを託した。今後、寄せ書きをして返却され、東松島で掲げる予定という。

 伊藤さんは「希望はどんな状態でも見えると能登の人たちに伝えたい」と語った。会場には能登への募金箱が設置されている。

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