MLB最高の球場はどこ? 米紙の記者・編集者が投票でランク付け「息を呑むような景色」「その歴史観は依然として比類なきもの」

米紙『USA Today』が、MLB全30球団の球場をランキング付けした。「ボールを捉えたバットの快音、ピーナッツ、ポップコーン。スコアマニアであろうと、カジュアルなファンであろうと、アイスクリームのヘルメットカップ目当ての子供であろうと、MLBの試合を観るために球場に足を運ぶほど楽しいことはない」。こう記した同紙は、「究極の球場ランキングを作成するため、8人の野球記者と編集者が1~30位を投票。その合計点で順位を決定した」と説明し、次のようなランキングを発表した。

30位 オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム(オークランド・アスレティックス)
29位 トロピカーナ・フィールド(タンパベイ・レイズ)
28位 ギャランティード・レイト・フィールド(シカゴ・ホワイトソックス)
27位 チェイス・フィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
26位 グレートアメリカン・ボールパーク(シンシナティ・レッズ)
25位 ナショナルズ・パーク(ワシントン・ナショナルズ)
24位 アメリカン・ファミリー・フィールド(ミルウォーキー・ブルワーズ)
23位 エンジェル・スタジアム・オブ・アナハイム(ロサンゼルス・エンジェルス)
22位 グローブライフ・フィールド(テキサス・レンジャーズ)
21位 ロジャース・センター(トロント・ブルージェイズ)
20位 ヤンキー・スタジアム(ニューヨーク・ヤンキース)

19位 プログレッシブ・フィールド(クリーブランド・ガーディアンズ)
18位 ローンデポ・パーク(マイアミ・マーリンズ)
17位 ブッシュ・スタジアム(セントルイス・カーディナルス)
16位 トゥルーイスト・パーク(アトランタ・ブレーブス)
15位 ミニッツメイド・パーク(ヒューストン・アストロズ)
14位 コメリカ・パーク(デトロイト・タイガース)
13位 シチズンズバンク・パーク(フィラデルフィア・フィリーズ)
12位 コウフマン・スタジアム(カンザスシティ・ロイヤルズ)
11位 シティ・フィールド(ニューヨーク・メッツ)
10位 ターゲット・フィールド(ミネソタ・ツインズ)「小さな敷地に快適な球場が奇跡的に詰め込まれている。公共機関も充実しており、アクセスも抜群だ」

9位 Tーモバイル・パーク(シアトル・マリナーズ)「素晴らしい球場と、素晴らしい眺め。美しく設計されている」

8位 クアーズ・フィールド(コロラド・ロッキーズ)「2014年に、右翼3階席に設置されたルーフトップは解放感があり、飲食店もあるため、20代や30代のファンに歓迎された。ロッキー山脈の眺めは、近年に建てられた高層ビルにより狭まったが、依然として素晴らしいものだ」

7位 ドジャー・スタジアム(ロサンゼルス・ドジャース)「チャベス渓谷にある球場を散策していると、リグリーとフェンウェイだけが古い施設だと思えない。非の打ちどころのない維持管理や、建築家でドジャース企画開発担当上級副社長のジャネット・マリー・スミスの“魔法”によって外野パビリオン席の奥が真新しく感じられる」

6位 ペトコ・パーク(サンディエゴ・パドレス)「2024年、これまで建設された中で最も美観に優れた施設が20周年を迎える。24年3月に亡くなった著名な建築家アントワーヌ・プレドックの設計の賜物だ。外観とコンコースは美術館のようで、造園はトピアリーのようだ」
5位 フェンウェイ・パーク(ボストン・レッドソックス)「“親しみやすい”、“趣がある”、“歴史的”、という形容詞が次々と浮かんでくる。ただ、駐車場が非常に少なく(しかも法外に高い)、周辺の見通しはあまり良くない」

4位 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ(ボルティモア・オリオールズ)「この珠玉の球場が1992年にオープンした時、球場の設計と用地選択におけるこれまでの常識が覆された。ダウンタウンにあるレトロな球場は、その親密さと、どこか懐かしさを感じる外観が現在も称賛されている」

3位 リグリー・フィールド(シカゴ・カブス)「近年に行なわれた改修工事によって、内部とその周辺は近代化されたが、その歴史観は依然として比類なきもの」

2位 オラクル・パーク(サンフランシスコ・ジャイアンツ)「2024年に25年目のシーズンを迎える。右翼フェンス後方がサンフランシスコ湾の入り江になっており、海に飛び込む特大アーチ“スプラッシュ・ヒット”が名物。壮観な眺めもファンを楽しませる」

1位 PNCパーク(ピッツバーグ・パイレーツ)「何かを変えなくとも、親し深い建築と息を呑むような眺望。時が経てば経つほど美しさを増していくように思える。“何も変えないでくれ”と、パイレーツにはお願いしたい」

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社